SMAP木村拓哉が示したモードチェンジ 稀代のメディアスターが進む「新たな道」とは?

 実際、木村だけではなく中居正広もまた、すでにそうしたポジションに行きつつあると、同氏は続ける。

「中居さんはKis-My-Ft2をプロデュースして舞祭組という派生ユニットを誕生させただけではなく、最近ではメンバーの流動化で大きな話題を呼んでいるSexy Zoneに『5人でSexy Zoneだよな?』と突っ込むなど、ジャニーズの先輩じゃなければ決してできないトークを展開し、ひとつ俯瞰した視点を視聴者に与えています。中居さんはジャニーズ以外のタレントと話す際も達者ですが、ジャニーズの後輩たちについて、その裏側を視聴者に垣間見させるようなトークについては右に出るものがいません。いわば、“アイドルを越えたアイドル”のポジションに到達しつつあるのが現在のSMAPで、木村さんが今作で提示した新たな役どころも、そうした流れのひとつとして位置付けられるのかもしれません。ジャニーズ史上、これまで誰も到達したことのないところを目指しているのが彼らで、その道は今後のジャニーズの行く末を考えるうえでも、注目に値すると思います」

 新たな役どころでアイドルとしての限界を越えようとするSMAPは、まだまだ目が離せないグループといえそうだ。

(文=松下博夫)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる