藤原さくらが明かす、音楽的ルーツと曲作りのプロセス「いいなと思う音楽をどんどん追求したい」

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「自分の好きなものが詰まった作品になったし、いろんな私が見える」

――高校2年生からは地元のカフェなどでライブ活動をスタート。

藤原:高2の夏には「音楽一筋でやっていこう」って決めてました。その前は「大学に行ったほうがいいのかな」って漠然と考えてたんですけど、ライブに来てくれるお客さんが自分の歌を歌ってくれてる姿を見たりすると、やっぱりすごく嬉しくて。「これしかないな」という感じでしたね。

――自分の意思を強く持ってますよね。声質のせいか、こうやって話していてもすごく落ち着いてる感じがするし。

藤原:確かに声は低いですけど(笑)、あんまり落ち着いてはいないです。上京して、時間を自由に使えるようになってからはボケッとしていられなくて、ずっと何かやって動いてるんですよ。時間が過ぎるのが恐ろしいというか、生き急いでるのかもしれないですね。

――(笑)音楽以外のことにも興味がある?

藤原:趣味は多いほうだと思います。最近、フラメンコを始めたんですよ。スペインの音楽にはもともと興味があったんですけど、知り合いの方にフラメンコの発表会に誘われて見に行ったら、その熱さにシビれてしまって。歌うか、ギターを弾くか、踊るかで迷ったんですよけど、やっぱり踊りたい!と思って。(フラメンコギタリストの)沖仁さんのライブも見させてもらったんですけど、すごくカッコよくて…。沖さんのギターで踊りたい(笑)。

――歌じゃなくて?

藤原:突然踊り出したらヤバいですよね(笑)。でも、やりたいことは全部やろうと思って。

――もちろん、曲作りも続けてるんですよね。

藤原:そうですね。いままでは学校があったんですけど、上京してからはすべての時間を音楽に注ぎ込めるようになって。最初はどうやって時間を使っていいかわからなかったし、ちゃんとやらないとどこまでも堕落しちゃうと思ったから、とにかく曲を作ることを自分に課してたんですよ。

――1日1曲作る、とか?

藤原:それを今年やろうと思ったんですけど、やっぱり難しかったです(笑)。いまは「作りたいときに作る」っていう感じですね。そのほうが楽しいし、いいものが出来るのかなって。今回の『à la carte』も上京してから作った曲が中心になってるんです。自分の好きなものが詰まった作品になったし、いろんな私が見えるんじゃないかなって。みなさんにも好きなように楽しんでもらえたら嬉しいですね。

――SPECIAL OTHERSのメンバー、Curly Giraffe、高田漣さんなど、レコーディングに参加されたサウンドプロデューサー、ミュージシャンもすごく豪華ですね。

藤原:すごいですよね。自分のイメージを超えるようなアレンジをしていただいたし、私もすべての曲でギターを弾かせてもらって。一流の方ばかりだから「私がギターを弾いて大丈夫かな」って不安だったんですけど、まあ、なんとかなりました。楽しかったですね、すごく。どういうアレンジにするかというところから始まり、レコーディングから最後のマスタリングまで、すべての作業に立ち会っています。

――好きなんですね、やっぱり。

藤原:好きですね! 「My Heartthrob」で高田漣さんがマンドリンやバンジョーを弾いてくれたんですけど、それも間近で見させてもらって。すごく嬉しかったですね。

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