ミスチル、くるり、サカナクション、TM NETWORK…ハイレゾ音源が増えている背景とは?

 同氏は最後に、最近気になる動きとして、REBECCAやTM NETWORKの施策を挙げた。

「他に気になるハイレゾ化施策と言えば、REBECCAの『REBECCA -revive-』があります。代表曲である「フレンズ」と「RASPBERRY DREAM」のハイレゾ化に合わせて、世界的なエンジニアであるGO HOTODA氏が新たにリミックスを施したことによって、何度も聴いてきた名曲が、驚きを持って新感覚に楽しめました。まだまだ音源カタログ数が多くはないハイレゾ・シーンなのですが、TM NETWORKは『CAROL 〜A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991〜』など、80年代のエピックソニー在籍時の名作アルバム6枚をハイレゾ化していて好印象でした。昨年リリースした最新作『QUIT30』もハイレゾ・リリースしており、小室哲哉氏はハイレゾ文化のエヴァンジェリストとして、“スタジオ制作時に近いサウンドを自宅や外出先でも楽しめる”という魅力をあらゆるメディアで語っています。今後は、ハードの普及とともに様々なアーティストのハイレゾ・リリースが充実して欲しいですね。Mr.Childrenの過去作のハイレゾ化にも期待したいです」

 幅広い世代・ジャンルにおいて、ハイレゾへの積極的な取り組みが見て取れるここ数年。さらなる試みや最新機器の登場にも期待したい。

(文=向原康太)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる