渡辺シュンスケとは何者か? 佐野元春らも駆けつけた生誕40年記念ライブで見せた才能

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 さて終盤は豪華なゲストが次々に登場し、彼の活動の幅広さを目の当たりにする事になった。まずは「シンシュンシュンチャンショー」の名付け親であり親友で戦友と紹介した堂島孝平が登場。「二人で何度も歌って来たけど,今日はシュンスケに捧げます」と「サンキューミュージック」を歌った。続いては、「まさか本当に来てくれるとは」と緊張しながら佐野元春を紹介。シュンスケのピアノが響き,オレケストラの演奏と堂島のコーラスで「約束の橋」を歌う佐野は、新鮮なサウンドを楽しんでいるようだった。 

 本編ラストはスクリーンに写った“39歳の渡辺シュンスケ"が「ハッピー・バースデー・トゥ・ミー」と呼びかけ、ステージにいる“40歳の渡辺シュンスケ”とピアノでデュエットした、Schroeder-Headzの「sketch of leaves」。彼らしいウィットの効いた演出と演奏は、この日ならではの暖かさに溢れていた。

 アンコールは再びメンバーを紹介して、コミック“PEANUTS"の曲「LINUS AND LUCY」。オレケストラならではのホットでアグレッシヴな演奏が曲の印象を一新したが,シュンスケのショルキー(肩掛けキーボード)での石崎のギターと掛け合いが、“PEANUTS"的な脱力感も醸し出して和ませた。オーラスに「素敵な夜と素敵な糸の駄洒落です」とcafelonの「ステキナイト」のことを話し出すと元cafelonの壱やエレキベースの坂本陽一も飛び込んで、アカペラコーラスから始まる曲へ。のんびり感が瑞々しい曲を、今も歌えるシュンスケたちのピュアな音楽愛が溢れるようなナンバーになっていた。

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 止まない拍手に応えたダブル・アンコールは、Schroeder-Headzの初作表題曲「Newdays」の独演。明日から始まる新しい日に向かう思いを新たにするような力強い演奏に、40歳となった彼の気持ちが込められているようで、聴きながら背筋が伸びる思いがした。この日見せた様々な“シュンちゃん”に、改めて彼の柔軟で豊かな才能と愛されるキャラクターが浮かび上がったが,来年の「シンシュンシュンチャンショー」は更に多彩で多様なものになっているのではなかろうか。渡辺シュンスケは、目が離せないアーティストである。

(取材・文=今井智子/写真=大出丈仁)

■ライブ情報
2月6日(金)沖縄・浦添groove w/caino、ちえみジョーンズ ※ソロ
2月7日(土)沖縄・音洞 w/アマゾン松田+兼島 シン+石川 悠、offseason、切刃、銀天団、KOR-ONE ※ソロ
2月8日(土)沖縄・桜坂「Sakurazaka ASYLUM 2015 」 ※ソロ
3月2日(月)&3(火)東京・青山月見ル君想フ w/伊澤一葉、世武裕子 ※ソロ
3月26日(木)東京・渋谷WWW w/sjue、She Her Her Hers
4月4日(土)東京・高円寺周遊型フェス「BOYS ON DREAM〜一生青春!!〜」
4月15日(水)京都・二条GROWLY w/ chori ※ソロ
4月22日(水)東京・渋谷clubasia  w/UMU(堀江博久&INO hidefumi)
4月26日(日)東京・新木場STUDIO COAST 「Village Vangurd presents Sing Your Song! 2015」w/→Pia-no-jaC←、Nabowa、DEPAPEPE、mudy on the 昨晩、fox capture plan、toconoma、and more!

■関連リンク
http://schroeder-headz.com/
https://twitter.com/schroederheadz
https://www.facebook.com/schroederheadz
http://www.sma.co.jp/artist/profile/index/262

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