BABYMETAL、でんぱ組.inc、乃木坂46、モーニング娘。… 2014年グループアイドルシーン振り返り

乃木坂、モー娘、しゃちほこ、橋本環奈…ジャンルの定着化と市場の拡大

 BABYMETALとでんぱ組だけではない。それ以外にもここ1年で大きく知名度を上げたアイドルは数多い。例えば乃木坂46は「2014年オリコン年間シングルランキング」のトップ10に2枚のシングルを送り込み、8月には明治神宮野球場(3万人を動員)で単独コンサートを開催。モーニング娘。'14は約4年ぶりに横浜アリーナ(1万2000人を動員)で単独コンサートを開催した。

 チームしゃちほこ、9nine、ベイビーレイズ、スマイレージなど、武道館(キャパ約6000~1万人)で単独公演を行うグループも急増した。また、Dream5は企画枠ながら紅白歌合戦への出演を決め、橋本環奈が所属していることで有名なRev. from DVLはZepp DiverCity(キャパ約2400人)での単独ライブを開催。東京パフォーマンスドールは全国Zeppツアーを成功させた。

 ゆるめるモ!、lyrical schoolと、インディーズであっても恵比寿LIQUIDROOM(キャパ約900人)でワンマンライブを行うグループも増加した。

 8月に開催された国内最大規模のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2014』の動員数は2日間でのべ4万1000人を突破した。

 これらの状況から、「アイドルというジャンル自体のファンが増えた」「1000人以上の規模の会場を埋めるほどの一定の固定ファンが、多くのアイドルにつくようになった」「複数のアイドルが好きな"DD"のアイドルファンが増えた」ということが言えるのではないだろうか。AKB48が『RIVER』で本格的なブレイクを果たしてから5年。ようやくシーンが確立し、市場が大きく広がりつつある、という風に見て良さそうだ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる