ORESAMA、Seiho、give me walletsらが躍動 “次世代・ネオ渋谷サウンドイベント”レポート

 2番手のgive me walletsは、YUKIの新作『FLY』に「誰でもロンリー」「君はスーパーラジカル」の作曲で参加するなど、今勢いに乗りつつある4人組バンド。ディスコ・ニューウェーブの系譜を踏まえ、2011年に勃興したチルウェイブをR&B的に解釈したダンスポップを得意としていて、今回のライブでもその音楽性が発揮されていた。また、メンバーにはVJとコーラスを担当するSa-yaがいるため、四方を映像で囲んで演奏する2.5Dスタジオでは、バンドの特性がより際立っていた。中盤からはレーベルメイトである仮谷せいらも交え、最新EP『Looking For The Special』から、ジャジー・ヒップホップの要素を取り入れたバラード「Yes,I Do」と、仮谷の元気なイメージを前面に打ち出した「Looking For The Special」を披露した。

 3番手に登場したのは、北海道・札幌在住のトラックメイカーであり、ネットレーベル・マルチネレコーズからのリリースや、国内外のアーティストへのリミックス提供などで、その手腕を高く評価されているPARKGOLF。Spazzkidのリミックスや、tofubeatsの「おしえて検索 feat.の子(神聖かまってちゃん)(PARKGOLF Remix)」、Pa's Lam Systemの「I'm Coming (PARKGOLF Remix)」を、サンプラーを叩きながらDJプレイ。その後、禁断の多数決の「ちゅうとはんぱはやめて feat.泉まくら(PARKGOLF Remix)」をプレイすると、同バンドのメンバーである水蓮寺・J・さひろと加奈子がステージに登場し、PARKGOLFのDJに花を添えた。ラストはハンドニットブランド“縷縷夢兎(るるむう)”の衣装を纏ったセクシー女優のさくらゆらが現れ、「瞬間最大風速(feat. さくらゆら)」を歌い上げた。

 続いては名古屋を中心に活動する、3シンセ+1ドラムの4ピースバンド・ORLANDが登場。三台のシンセで演奏される80’sディスコ風のメロディと、トークボックスをメインで使用する歌が特徴的な同バンドは、ライブの定番曲となっている「Manhattan in Love」や、ギターを前面に出した「Fragment Of Romance」のほか、横山輝一「Lovin' You」のカバーなどを披露した。

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