30歳で本格デビュー、浜端ヨウヘイが音楽を通して目指すことは?「みんなで歌っている瞬間が好き」

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「恥ずかしがり屋なところがあるので、ラブソングを歌うと気恥ずかしくなる」

――さて、今回のシングルに収められている4曲は、それぞれいつ頃作った曲ですか?

浜端:「東京」は今年書いた曲で、「むかしのはなし」と「ハレルヤ」は3年くらい前に作りました。アイディア自体は昔からあった「結 -yui-」は、最初はバラード調だったんですが、掘り返して作り直したらあまりしっくり来なくて、テンポを上げてあっさりしたものにすれば、もう少し違った意味の、人に対してだけではない、広い意味でのラブソングになるんじゃないかと考えて、今の形になりました。この曲は沖縄の北の方にある今帰仁村という村に泊まりに行った時のことがモチーフになっていて、「結び屋」というゲストハウスの結さんという女将さんに「曲書いたるわ」と作ったのが原型です。

――なるほど、沖縄時代にルーツのある曲なのですね。これはストレートなラブソングで、主人公の心情をてらいなく表現している印象を受けました。

浜端:けっこう恥ずかしがり屋なところがあるので、ラブソングを歌うと気恥ずかしくなるんですけど、これだけ開き直っていると、もう恥ずかしくなくなりますね。1曲目はとにかく、「豪快な奴が歌っとんねやぞ」というイメージがサウンドとしてわかるような歌い方や演奏にしよう、と話し合って作ったトラックです。

――歌い手としての個性を一番前に出そうと?

浜端:はい。そういう意味では、これだけ開き直って歌えたら、その役目はきっちり果たせたかな、と思います。基本的に歌詞は自分の話ばっかりなんです。応援歌にしても、自分が落ち込んで自分を励ますために作ることがほとんどで。もちろん今は自分の内面を素直に吐き出したいと思って作っていますけれど、ゆくゆくは山さんやスキマスイッチさんのように、作品的な曲作りをしていけるようになりたいと思います。

――歌詞にはセンチメンタルな要素も結構あるのですが、豪快な歌声のせいもあって、楽曲全体の印象はカラっとしていて開放的ですね。そのあたりはどう意識されていますか。

浜端:僕は自分の声がすごく好きではありませんでした。本当はもっとハスキーだったりすごく高い声を出したかったり…。でも「お客さんのレスポンスを疑ったらあかん」と考えるようになり、自分にお客さんがついてくれるようになって「すごく良い声でした」と言ってもらえるときに、「いやいや、俺そんなええ声ちゃうし」と思ってしまったら、その人のことを否定してしまうことになります(笑)。僕の歌が好きで聴きに来てくれる人の声は素直に信じよう、と思ったあたりから、少しずつ自分の声が好きになってきました。だから、後半2曲は昔からある歌なのに、違う歌のように聞こえます。そういう意味では今までと違う歌い方をしているんだと思います。

――ファンク/ブルースの要素の入った『むかしのはなし』はライブで盛り上がりそうな曲ですが、実際によく演奏しますか。

浜端:必ずやりますね。間奏が長いんです(笑)。間奏の間にコールアンドレスポンスしてみたり、1人しかいないのにメンバー紹介したりしています。

――京都の風景が歌われているので、関西のリスナーはより楽しめそうですね。

浜端:地名は出したいですね。1人の期間も含めていろいろと旅してきたので、行った先々のことやそこで感じたことが、曲のどこかに入っていてほしいです。『東京』は、僕の家から見える景色ですけれど、実際住んでいるのは神奈川です(笑)。この曲は「東京に行く」という言葉が持っている、単なる移動だけでない意味を歌に込められたら、それから上京した人にとって、というだけじゃなく「友達が上京してしまった人」、つまり残された人の歌にもなったらいいなと思います。だから東京らしい風景は歌詞の中にないんです。僕ら関西人は、先に東京に行ってしまう友達もたくさんいて、僕は行けなかった側、見送る側で寂しい思いもしました。そんな立場から東京を歌った曲ですね。

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