AKB48グループが利用開始した新サービス『755』とは? 柏木由紀や指原莉乃らがファンと交流中

 メンバー本人たちに関しても、使い方に早速個性が表れている。柏木由紀と指原莉乃はファンと時折交流しながら淡々とした書き込みを続けており、あるタイミングにはファンの喜ぶコメントを残したかと思いきや「つ、つまんない。。笑 アイドル解答やーめた!」(柏木)と、巧みにアプリを使って遊んでいるようだ。高橋みなみはファンとの距離感の近さに戸惑いつつ、メンバーになりすましたアカウントに引っかかりそうになったり、渡辺美優紀は女性ファン獲得に向けて「ファッション、メイクなど女の子が気になる質問もたくさん待ってます♪」とアピールを試み、柴田阿弥は「コメント返しの基準とかでごたごたしたらやめます」と予防線を張るなど、スキャンダルにならないように一線を引いた使い方も多くみられる。

 これまでもAKB48グループのメンバーは“ぐぐたす”ことGoogle+や、Twitter、公式ブログやモバイルメールなどで情報を発信してきただけに、新サービスの開始に抵抗を覚えるメンバーもいるようで、山本彩は「挑戦し過ぎてバグったので やーめっぴ」、小笠原茉由は「ちょっとセキリュティとか信頼できないんで。乗っ取りとか怖いし。 ぐぐたすが一番やろ!!!」、兒玉遥は「秋元先生から『755』勧められたんだけど私ガラケーなの」とそれぞれGoogle+で投稿していたり、島崎遙香については高橋みなみが「やる可能性を教えようか? 答えは『0』だww」と明言するなど、グループ内でも意見が割れているようだ。

 ファンの中でも、今回の施策については賛否両論が交わされている。「推しのメンバーから返事が貰える」や「『Google+』より距離感が近い」といった肯定的な意見が見られる一方、秋元氏の「(乃木坂46メンバーは『755』をやらないのかという意見について)乃木坂46の全体会議があるので、議題の一つになる」という発言には、SNSなどの露出が少ない乃木坂46ファンから喜びの声が挙がっているものの、「SNSをやらせすぎて、メンバーには休む暇がないんじゃないか」や「『Google+』でいいじゃん」といった声も多く見られている。また、アプリには「ウォッチ数」と呼ばれるトークを見ているユーザー数を可視化する指標が設けられており、この数字を伸ばすためにメンバーが過剰なレスポンスやサービスを行ったりするのではないか? と心配する声も、ファンの一部にはあるようだ。

 もっとも、人気メンバーにとってはファンとの戯れに使えるツールであり、若手メンバーにとってはいち早く使いこなすことで、頭角を表すチャンスのある場ともいえる。今後、メンバーや運営側がどう使いこなしていくか注目したい。

(文=中村拓海)

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