「いつも新しいものを探している」MAGUMIが語る自身の創作スタンスと、音楽シーンの今後

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「たぶんここまでジャンルがごちゃまぜのバンドは日本にはいない」

――ああ、それ、すごくわかります。でも自分の回りの同年代のミュージシャンをみても、保守的になってる人も多いでしょ。

MAGUMI:保守的っていうよりも…自分の得意なものをやってるのかなと。一回名をあげた人達は、そんな感じで、いつまでも変わらない。でも俺の場合、常に試行錯誤してる感じが「変わらない」んですよね。

――音楽的なスタイルじゃなく、音楽に向かう姿勢が変わらない。

MAGUMI:たぶん、そういうことだと思います。

――毎月DJやってますよね(ちわきまゆみと共に東京南青山のクラブ「RED SHOES」で開催しているパーティ「Chiwaki Magumi」)。あれも大きいんじゃないですか。

MAGUMI:あれはすごく大きいです。DJやるとどうしても新しい音源が欲しくなるから。それもDJをやる意味なんですよ。馴染みの曲だけかけてても飽きるし、そんなの続かないから。自分がDJやる限り、飽きるようなものはやりたくない。もちろん定番ネタはありますけど、その中に聴いたことのない新しいものをそっと混ぜたりして。それもDJの楽しみですから。気に入った新譜があれば、それをかけるためにいろいろ昔の曲を繋げていったり。

――そこで得られたもの、ヒントがこの作品にも反映されている。

MAGUMI:うん、今どんなものが流行ってきてるかなっていうのは、なんとなくわかったりするんで。もちろんその情報はすごく偏ってたりするんですけど(笑)。

――なるほど。さっき「自分の得意なことしかやらない人が多い」という話が出ましたが、得意なことというのは、その人にしかできない強みでもある。それはMAGUMIさんにもあると思うんですが、いかにマンネリにならずに見せていくか、もポイントですね。

MAGUMI:うーん、それはもう、自分なりにいかに面白い展開の曲を作って行くか、しかないですね。そうすると自分のパフォーマンスが変わるんで。自分に飽きないってことがいちばん重要ですから。

――今回、自分として新しい試みはなんですか。

MAGUMI:うーん、なんだろうなあ…ていうか、いつもそういうことしか考えてないですから。試み、というほど特別な意識もないですから。それが当たり前というかね。たぶんここまでジャンルがごちゃまぜのバンドは日本にはいないと思うんです。でもそれは自分にとっては特別なことではないんですよね。

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