UVERworld、マニピュレーター加入の意義とは? バンド編成から読み解くロックシーンの変化

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サックス/マニピュレーターの誠果。

「レコーディング現場はもちろん、ライブにおいても客席から見えない場所、ステージ袖やギターアンプの後ろなどにサポートとして参加しているマニピュレーターが実は多くのバンドにいます。ただ誠果さんの場合は、マニピュレーターであると同時にDJ的なポジションとして、サックスプレイヤーとして、ステージに立っていました。それゆえ、UVERworldの音楽に独自の色を添えると同時に、ライブにおける存在感と重要性がファンからも認知しやすかったという部分もあるでしょう。現場では、すでに第六のメンバーとして受け入れられていたのではないかと」

 また、今回の増員には、ロックシーン自体の変化も感じるという。

「かつてロックバンドは、ギター、ベース、ドラムの最小編成が『かっこいい』とされてきた時代があり、逆にいえばそこに鍵盤楽器や打ち込みを導入することに抵抗がある雰囲気もありました。しかし、最近でいうとサカナクションやSEKAI NO OWARIなど、従来のロックバンドの編成とは異なるグループが目立っています。UVERworldがマニピュレーターを正式メンバーにしたのは、そういった時代の流れもあるのではないでしょうか」

 5月からは全国ツアーを控えており、7月5日には京セラドーム大阪でのライブも決定しているUVERworld。盟友である誠果を正式メンバーに加えることによって、同バンドがさらに勢いを増すことを期待したい。
(文=編集部)

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