DIR EN GREY、原点回帰の理由は? ヴィジュアル系シーンへの影響を読む

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DIR EN GREYはベテランのバンドながら、若年層からの支持も高い。

 また、DIR EN GREYが原点回帰することによって、シーンにも影響を与える可能性があると、同氏は続ける。

「ヴィジュアル系出身バンドの代表格でもあり、影響力も大きい彼らが再び原点回帰することによって、ヴィジュアル系というシーン自体の“見られ方”が変わる可能性はあるのではないかと。彼らは世界でもちゃんと成功しているバンドで、単純に『ヴィジュアル系だから』といった括りでは語ることができない存在です。今後の彼らの動きによって、ヴィジュアル系に対する世間のイメージは変わっていくかもしれませんね」

 3月8日と9日の日本武道館公演では、アルバム『DUM SPIRO SPERO』の収録曲を軸に、「蒼い月」「C」「umbrella」といった過去の楽曲も披露したDIR EN GREY。激しい火炎の中での熱演や、拳を突き上げシンガロングする観客の映像をバックにパフォーマンスを繰り広げる演出など、派手なステージングも話題となった。ライブでのパフォーマンス力が重視される傾向にある昨今の音楽シーンにおいて、視覚的にも楽しめるビジュアル系バンドが再び音楽シーンを席巻する日も近いのかもしれない。
(文=編集部)

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