ユニコーン、再結成後も絶好調 年齢さえネタにする余裕はどこから生まれる?

 また、再結成後も持続性のある活動を展開し続けられるのは、そのスタンスによるところが大きいのではないかと、柴氏は指摘する。

「再結成後のユニコーンは、2009年には『川西幸一 50歳記念 チョットオンチー栄光の50年』、2013年には『手島いさむ50祭 ワシモ半世紀』と題されたライブイベントを開催しており、自分たちの年齢もネタにして楽しんでいます。きっと今のユニコーンは、メンバーそれぞれが本気で音楽を楽しむためのバンドになってるのではないかかと思います。だからこそ、マイペースに継続できているのではないでしょうか」

  再結成後、最も成功したバンドのひとつとも言われるユニコーン。彼らが今もなお現役でいられるのは、円熟したスキルと充分な成功を手にしながらも、音楽的な探究心を失っていないからかもしれない。そして、創作面での充実感こそが、メンバーの余裕のある佇まいを生んでいるのだろう。新アルバム『イーガジャケジョロ』がどんな仕上がりになるのか、楽しみに待ちたい。
(文=編集部)
(※記事初出時、一部の年号に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる