海外ではすでに大スター ワン・ダイレクションは「洋楽復権」の切り札となるか?

 彼らの公式ファンクラブが設けられているのは日本のみであり、他国に比べて特殊な売り出し方をしていると麦倉氏。

「おそらく、現在の日本の音楽シーンに合わせて、ファンと密な関係性を育んでいこうとしているのでしょう。また、ドコモのCMでも顕著ですが、彼ら自身の歴史も含めてプロモーションしようとしている面が伺えます。CM使用曲である『STORY OF MY LIFE』は、彼らがこれまでの自分たちの歩みを振り返り、少年から青年へと成長する姿が伺えるような内容となっていて、いわば物語性がある一曲です。AKB48もそうですが、このように物語性を売りにするのは、日本人の感性に合っているのではないでしょうか。楽曲自体も品の良い洋楽のミドルバラードといった仕上がりで、ポップスとしても日本人の耳に馴染みやすいかと思います。日本での本格的なブレイクに向けて、着々と歩んでいるのが現在の彼らなのでしょう」

 2月8日には東京・大阪に公式ショップが同時オープンすることも決まっているワン・ダイレクション。彼らが日本でも大ブレイクし、洋楽人気が盛り返す日も近いかもしれない。
(文=編集部)

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