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チャートが示す「ロックバンドの復権」 ホルモン筆頭に実力派が健闘した2013年

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 この1、2年、ジャンルの壁をぶち壊すような新しい表現方法を次々と提示するなど、最早「音楽の実験室」と化しているアイドルシーンに比べ、日本のロックが面白くないなぁと感じることが多かった。次から次へと現れる数々のギターロックバンドが、過去の焼き直しに過ぎない音を鳴らすことに辟易している人も多いことだろう。実際、アイドルのライヴ現場へと足を運ぶロックリスナーが続々と現れ、アイドルが出演するロックフェスの数も今年になってグッと増えた。

 しかし、本当に日本のロックはつまらなくなったのだろうか。シーンにおける存在感を失ってしまったのだろうか。そこで、今年のオリコン週間アルバムランキングを振り返ってみたところ、興味深い事実が分かった。

 2013年のジャパニーズロックシーンを象徴する作品は何と言ってもマキシマム ザ ホルモン『予襲復讐』である。今作が3週連続1位を獲得したことは記憶に新しいが、結局、今年はこの記録を上回るどころか並ぶ作品すら現れず、同作品は年間チャートでも20位以内をほぼ確実にした。2週目以降は競合に恵まれたという幸運はあったものの、他のJ-POP勢のように派手にメディアへ露出することなく記録した数字としては驚異的だ。

 チャート的に特別目立った動きを見せたのはホルモンだけだが、今年はこれまでの自己記録を大きく更新した実力派バンドが地味に多かった。まず、若手パンクバンドの成長株HEY-SMITHの新作『NOW ALBUM』は、前作の最高位36位を大きく更新し、トップ10に食い込んだ。Hi-STANDARDのギタリストでもあり、Ken Yokoyamaとしても活躍する横山健率いるハードコアパンクバンドBBQ CHICKENSによる5作目『Broken Bubbles』は、初登場10位を記録。活動休止中にも関わらずHi-STANDARDの人気が絶頂を迎えていた01年にリリースした1stアルバムの最高位19位を上回ったことは驚きだ。そして、今年5月、ギターボーカル吉村秀樹が逝去した、日本が誇るべきロックバンドbloodthirsty butchersによる13枚目のアルバム『youth(青春)』は初登場29位。吉村への追悼の意味もあったとはいえ、これまでの最高位が04年リリース『birdy』が記録した81位だったことを考えると、かなりの躍進である。これらの作品は、今年良好なチャートアクションを見せたロックアルバムのほんの一部。YOUR SONG IS GOODやdownyのように、久々となる作品をリリースしたバンドも目覚ましい結果を残している。

      

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