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山口百恵の曲はなぜ“ツンデレ”? 亀田誠治×槇原敬之が名曲「プレイバック」を分析

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 音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析するテレビ番組『亀田音楽専門学校』(NHK Eテレ)の第7回が11月15日、23時25分より放送された。

 同番組は、亀田が校長、小野文惠NHKアナウンサーが助手を務め、毎回さまざまなアーティストがゲスト出演する全12回の教養番組。今回のゲスト講師には槇原敬之が登場、「ツンデレのシカケ術」について講義した。

 亀田はまず、今回のテーマについて「時に冷たく、時に甘やかす――そういったメロディとリズムの関係性が、J-POPの名曲にはたくさん仕掛けられているんです」と説明し、槇原とともに含み笑いを浮かべた。

 “シカケ”とは、リスナーを惹きつけるために行われる戦略的な音楽テクニックのこと。サビに入る直前で、伴奏のリズムをメロディのアクセントに揃えて演奏する“キメ”など、さまざまなテクニックがある。

ツンデレのシカケ1「キメ」

 キメとは、前述の通り、サビの直前で伴奏とメロディのアクセントを揃える音楽テクニック。いきものがかりの『ありがとう』を例にすると、「きょうだって いつかたいせつな おもいで あおぞ(らも) なきぞ(らも) (は)れわたるよう(に)」という歌詞の、カッコ部分がキメだ。伴奏と歌の強調部分が揃うことによって、サビが始まる“合図”の効果と、「みんなで一緒に行こう」という気分を盛り上げるという。また亀田は、メロディとリズムが揃う強調部分を「デレ」、伴奏の休符部分を「ツン」に例え、それが交互に繰り返されるキメは、「ツンデレ」であるとした。

 キメは、サビ以外のパートでもよく使用される。槇原の代表曲である『どんなときも。』では、イントロの最後、平歌に入る直前にキメが使用されている。槇原は、同曲のキメを、『出前一丁』のCMソングから着想を得たとのことだ。亀田と小野は、意外なところから影響を受けていることに驚き、「われわれ40代が子供の頃は、テレビを付ければ『出前一丁』のCMが流れていた」と、当時を振り返った。また亀田は、キメが大滝詠一やキダタローの時代からずっと使われていることを指摘し、普遍的なテクニックであることを明かした。

 さらに亀田は、J-POPは洋楽に比べてキメが多いことを指摘し、「キメは合図、日本人は親切なんですよ。こういう細やかな心くばりがJ-POPには散りばめられている」と語った。

槇原敬之が選ぶシカケの名曲

 キメが大好きだという槇原は、シカケの名曲としてまず、田原俊彦の『ハッとして!Good』を紹介。「ハッとしてグッときてパッと目覚める」の「ハッ」「グッ」「パッ」のキメと、その直前の三連符によるキメを「難易度が高いキメ。それまでのリズムが崩されて『ハッ』と止まる」と称した。

 久保田利伸の『流星のサドル』については「『流星のサドル』っていうぐらいだから、速い自転車なんですよ。それがキメでギュッと止まる。そして、サビでまた走り始める感じがいい」と、その魅力を語った。

 Kinki Kidsの『硝子の少年』では、サビ前「stay with me」のキメに着目。このキメの前には、効果的に“ブレイク”が挿入されているため、よりキメが際立っている、とした。

      

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