>  >  > KREVAが“韻”の楽しさを解説

亀田誠治がEテレ『亀田音楽専門学校』で、J-POPのヒット術を明かす(第6回)

KREVAが『亀田音楽専門学校』でラップの基礎を解説「韻をふむことで表現が独特になっていく」 

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韻をふむと表現が独特になる

 小野に、普段はどんな風にラップを考えるのかを訊かれると、KREVAは「言いたいことを考えて、それで韻をふんでみて、ストーリーを作っていく。昔、KICK THE CAN CREWってグループをやっていたとき、リーダーのLITTLEが良いこと言ってたんですけど、韻を踏むことによって表現が遠回りするじゃないですか。通らなければいけない道があるから。でも、その分表現が独特になっていく。それは楽しいことなんですよ」と、ラップの哲学を語った。亀田は「人生寄り道していくことによって、良いモノをいっぱい見ていくっていうことなんだね」と、嬉しそうな表情を浮かべた。

 吉幾三の『俺ら東京さ行ぐだ』を、KREVAがさらにラップ風にする、というコーナーでは、「テレビも無ェ ラジオも無ェ 自動車もそれほど走ってねェ」という詞を「テレビも無ェ ラジオも無ェ お店も無ェからバイトも無ェ」と替えて、「ラジオ」と「バイト」で韻をふみ、「ピアノも無ェ バーも無ェ」という詞では「ピアノも無ェ 見たこと無ェ」と、さらに見事な韻をふんでみせた。「朝起きで 牛連れで 二時間ちょっとの散歩道」という詞は、「朝起きで 婆さん連れで 母屋に爺さんを忘れて」に替え歌、韻をふむことによって表現やストーリーが独特になることを証明した。

J-POP流 さりげなくふむ韻

亀田は「J-POPにはたった一度韻をふむだけでも効果を得ているJ-POPの名曲がたくさんあるんです」と話し、例としてMr.Childrenの『しるし』を紹介。KREVAは、「ダーリンダーリン」と「半信半疑」で、「a-in」という韻をふみ、さらに先ほどKREVAが解説した、「ん」をオールマイティな“音”として捉えるというテクニックが使われていることを説明した。亀田は「この二つは同じメロディで韻がふまれているから、言葉が強く入ってくる。ここぞというところで韻をふむのが大事かもしれませんね」と、同曲の韻のふみかたを評した。

 続けてKREVAは、韻の名曲としてBONNIE PINKの『A Perfect Sky』を選択。「天を仰いでマーメイドジャンプ 一度きりの灼熱ロマンス」という詞で、「ドジャンプ」と「ロマンス」で韻を踏んでいることを指摘し、「言葉の意味を壊さず、語尾の一文字合わせでもなく、良いリズムを出している」と語った。

 藤井隆の『ナンダカンダ』では、「なんだかんだ」「あんたなんだ」という韻を「キャッチ―で多くの人に届く」と評価。真島昌利『朝』の「理不尽を乗せ リムジンが行く」という詞に対しては「理不尽、リムジンという言葉が、裏にストーリーを感じるようですごく良いと思います」と、文学的な表現に舌を巻いた。

 番組の後半では亀田がベース、KREVAがラップをするスペシャルバンドで『あかさたなはまやらわをん』を披露。改めて韻の楽しさを伝える演奏となった。

 亀田は総括として「こうやって紐解いていくとJ-POPで韻というのは欠かせない要素なんですね。それを積極的に使うことによって楽しくメッセージを共有していくことができる。J-POPの音楽術の魔法のようなもの。ぜひみなさんも韻に親しんで、韻を感じて、自分の作る音楽にちょっと韻を使ったりしたら、とても楽しくなっていくのではないでしょうか」と言って締めた。

 亀田音楽学校、次回11月14日の放送では「ツンデレのシカケ術」について講義する予定だ。
(文=編集部)

      

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