原作者の好み? 大人の事情? 映画主題歌はどうやって選ばれるのか

 新作映画のプロモーションをする時、重要な役割を担うのが主題歌。誰がどんな楽曲を歌うかは映画関連のニュースネタのひとつにもなるし、アーティストのファンに映画の存在を知らせることもできる。さらに歌番組やラジオでOAされれば、より幅広い層に映画のイメージを伝えることも可能だ。つまりは映画の宣伝と言わずして、映画の宣伝ができてしまうということ。そのため、楽曲選びにはさまざまな思惑が絡んでくる。ここでは、映画の主題歌がどのように決まるのか、事例をあげながら見ていきたい。

その1:作品にぴったりの曲を探す

 監督やプロデューサーらが、作品の世界観やストーリーに合う楽曲を探してくるパターン。そのため、リリース前の最新楽曲というよりも過去に発表した曲であることが多い。今夏の大ヒット作『風立ちぬ』の主題歌となった荒井由実「ひこうき雲」は、まさにこのタイプ。ニュース性、話題性に富み、さらには過去の楽曲で再度商売ができるという非常にオイシイ展開が見込める。

その2:作品にぴったりの曲を書き下し

 指名されたアーティストが、映画の脚本を読み込むなどして作品を理解したのち、曲作りを行うパターン。制作サイドからの要望を汲んだ人選もあるが、複数の候補者の中からコンペで絞り込む場合も多いよう。公開中の映画『地獄でなぜ悪い』(園子温監督)では、本作に出演した星野源が、主題歌として同名の楽曲を書き下している。1のパターンとは真逆の手順だが、作品世界を反映した楽曲に仕上がり、映画のヒットとともに楽曲も売れる構図が完成する。

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