ポール・マッカートニーのチケットに40万円の高値 “ネットダフ屋”の是非が議論に

 ネットオークション側のシステムに関しては、「オークションシステム自体は本来、チケットを転売するためだけにあるわけではないので、責任を問うことはできないと思います」としつつも、「ただ、転売によって利益を得ている人々がいるのは事実なので、なにかしらの施策をしてほしいという思いはありますね」と、佐藤氏。EMTGでは、顔認証によってチケットを購入した人物しか入場できないシステムを実現。現在、コブクロのコンサートなどで実地して一定の効果を上げているが、そういった対策が取られていないコンサートは、まだまだ多いのが実情である。

「EMTGではさまざまなミュージシャンやその事務所に働きかけ、このシステムの普及に努めていますが、彼らはそれぞれ別のシステムを構築していたり、『まだ時期ではない』などの判断から導入を見合わせるなど、業界全体の足並みが揃っていないところはあります」

 人気チケットが高騰するのは市場原理からして仕方のない部分もあるが、2006年にKinKi Kidsの堂本光一さんが主演するミュージカル『Endless SHOCK』のチケットをネットオークションで転売し、東京都江東区の2人が都迷惑防止条例違反(ダフ屋行為)で逮捕されたように、転売行為が罰せられる場合もある。興行主が健全なチケット販売のシステムを構築するだけではなく、ファン側でもこの問題を意識することが大切なのかもしれない。
(文=マツタヒロノリ)

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