初期ファンも再びハマった……モーニング娘。の現メンバー全員レビュー

<道重さゆみ>
 24才の彼女が今のリーダーである。一点の曇りもない白い肌。黒い髪。崇高なルックスは正しくアイドルと呼ぶに相応しい。食べちゃいたいぐらい可愛くてキレイ。「アイドル」とは偶像であり崇拝されるべき存在だ。すなわち、実は、アイドルを自称することはとても不遜なことなのだ。極端なことを言うと「私、アイドルやってまーす」と言った時点で、そんなやつはアイドルではない。なぜなら、おまえがアイドルかどうかはこっちが決めることだからだ。そんな原初的なアイドルの定義について語りたくなるほど絶対的な美しさを誇る道重さゆみは全世界に認められるべき本物のアイドル。だって可愛いもん。

<譜久村聖>
 「ふくむら・みずき」と読むようだ。もう最近の若い子の名前はわかんないですね。聖っつったらひじりかきよしかあきらかさとしなのだがみずきとは。それはともかく譜久村さん。16才の少女に対して適切な表現ではないかも知れないが、この人はすごくエロい。とびきり美女って感じではないのだが、輪郭がふっくらしていて肌がキレイで、なんか色っぽい。ネットでの風評も「俺の嫁」とか「団地妻」とか「爆乳」とかいうワードが目立つ。こういうあまり目立たないタイプの普通の女の子がいちばんエロいんですよね。読者のみなさんの周りでも、そうじゃないですか。

<生田衣梨奈>
 ミュージック・ビデオではあまりフィーチャーされてなくて目立たない印象だが、実に端正な顔立ちの美少女。逆に整いすぎてて個性を感じにくい。女子アナ的な無個性とでもいうべきか。そんなわけで、あくまでも顔に限っていうと、この人にはあまり伸びしろを感じない。完成してしまっている。しかし、もちろん、この完璧な美貌が今のモー娘。の安定要素であることは間違いない。ひょんなことから石黒彩(モー娘。1期生)の現在の姿をネットで見たが、相変わらず美しかった。生田さんも石黒さんのようにいつまでも美しさをキープしてほしい。

<鞘師里保>
 「今のモーニング娘。」の最大の魅力はコレオグラフィーだ。アルゴリズムを引用したアイドル振り付けの最新型。Perfumeのダンスを見て「わぁ万華鏡みたい」と思ったのは2007年ごろだった。しかし、モー娘。の最近のシングル「愛の軍団」のダンス・ショット・バージョンなどを見ると「万華鏡みたい」どころか、もはや万華鏡そのものだ。鞘師里保はPerfumeを輩出したアクターズスクール広島の優等生だったようだ。どんなに激しい振り付けでも体躯がしっかりしていてバランスが崩れないから、鞘師がセンターにいると全体が締まる。すべての動きにキレがあり、所作に無駄がないので、どこへ移動しても鞘師だけは見失わない。私はダンスなどまったくの素人だが、彼女が他の人と違うことはわかる。この人ほんとにまだ15才なのか。先日、私の会社の同期の男の子が某a社の「ダンスマスター」という資格試験に合格して転職した。ダンスの需要は年々高まっていて、日本のダンサー市場はこれからどんどん拡大するよ、と彼は言った。「今のモーニング娘。」はアイドル・ファンだけでなく、ダンスが好きな若者たちにも尊敬されるべき高い芸術性を持っていると思うし、その中でも鞘師里保には日本のショービジネスの中心に君臨するような将来性を感じる。

<鈴木香音>
 太っている。二度見するぐらい太っている。おそらくオーディションのときは圧倒的な美少女だったのだろう。何が起こったのだろうか。「うょち~し」や「CIA」(旧「かおすDEじゃぽん」)といった「わざと違和感のあるメンバーを入れている地下アイドル・グループ」を思い出させるほどだ。そういえばBerryz工房も久しぶりに見たら180センチぐらいになっている子や、天使のように可愛かった子がわりと普通の人になっていたりして、少女の変貌にはいつだって驚かされる。しかし、この鈴木さんの変貌は特に振り幅が広く、その存在はモー娘。の不可侵性、神格性を高めているかのようである。

<飯窪春菜>
 スラリとしたスタイルと大きな口が爽やかなお嬢さん。過剰なフェロモンを放つ譜久村さんと対照的で、同性に人気がありそう。この人はスチールよりも動画のほうが断然可愛い。ということは、実際に会ってみたらもっと可愛いのだろうなぁ。でも、ちょっと憎まれ口を書いてしまうが、「実際に会ってみたら可愛かった」なんていうレベルでは本来的な意味でアイドルとは呼べないと思う。仕事で前田敦子に会った知人が「ぜんぜん興味なかったけど実際に会ったらめちゃくちゃキレイでファンになった」って言ってたけど、なんか違う。アイドルってそんなもんじゃない。どんな照明で撮られたスチールも、どんな角度の動画も、圧倒的に美しくて、実際に会ったりしたら神々しくて人間とは思えないレベル。アイドルってそういうものだと思う。これは人間の先天性や容姿の美醜について優劣を語るような愚妹な話ではない。……けど、そういう要素も多分にあるよね。アイドルってのは生まれつきアイドルなんだよ、きっと。目指してなれるもんじゃない。

<石田亜佑美>
 いしだあゆみ! その名前まじか! 「いしだ」っていう姓の時点で「あゆみ」は避けようぜ。永久欠番みたいなもんだろ。それともご両親は昭和の名女優、往年のアイドル・スター、いしだあゆみをご存知ないのだろうか。1997年生まれの彼女は16才。鞘師に劣らぬダンスのキレでフォーメーションの中軸を担っているシーンが多いようだ。ルックスとしてはニュートラルな印象で汎用性の高さを感じる。スッと茶の間に浸透しそうな雰囲気で「結局こういうタイプが最終的には芸能界で生き残るのかもなぁ」と思わせるポテンシャルを秘める。

<佐藤優樹>
 さとう・まさき、まーちゃん。天然な言動で先輩メンバーやスタッフの間でも人気者のようだが、まだ14才だから物事の分別がついていないだけではないか。ルックスについても、まだ14才なので、顔立ちが落ち着いていない気がする。とにかく子供だから、こうしてなにか寸評めいたものを書くこと自体、児童福祉法的観点から差し控えられるべきことのような気がして、背徳感がある。
 
<工藤遥>
 かと思えば、この「どぅー」こと工藤遥はまだ13才で最年少なのに、実に堂々としている。ショートカットでボーイッシュなルックスは華奢で可憐。スチールで見せる表情は実に多彩でフォトジェニックだ。ぜひ「工藤遥」で画像検索してキュートな姿を見ていただきたい。ただ、様々な動画を観ると話しぶりや態度が大人びていて、とてもまーちゃんと同学年とは思えない。酒焼けしたようなハスキーボイスが特徴でルックスの可憐さと声のギャップがすごい。どぅーは、昭和で言うと「佐良直美枠」を獲得しそうな大物だ。
 
<小田さくら>
 今回の原稿でボーカリゼーションについてまったく触れなかったことをお詫びしたい。いろいろ調べて観た動画のうち、各自の歌唱力を判別できる素材がほとんどどなかったのが理由だ。最も至近に加入した小田さくらは14才。プロデューサー、つんく♂はその歌唱スキル、声質を高く評価しているらしい。確かに容貌は地味だ。近所のスーパーでレジ打ってるバイトの子に似ている。それでも新加入メンバーとなったのは、おそらくボーカル・グループとしての実力の底上げと、リップシンク(いわゆる口パク)が主流となっている今のJ-POPマナーに対するアンチテーゼなのだろう。

 ということで、以上「今のモーニング娘。」10名の、ほぼ直感レビューでした。みなさんご興味湧きましたでしょうか。私はけっこう本気で、10年ぶりにモー娘。ファンに戻りました。

■山口真木(やまぐち・まき)
大阪出身の27才、OL。ポップスとロックと女の子をこよなく愛する。何かに毒づいてばかりの思春期まっただ中。実家の愛猫が死んじゃって喪失感が大きいです。「誰かをこんなに好きになることなんてこの先あるのかな/会いたくて会いたくて震える/きみに出会えたことがかけがえのない宝物/ずっと胸の奥にいて私をささえて/いつまでもきみが私のMy Dearest Darling 」などと西野カナ調の悲しみが去来する、愛惜の晩夏です。

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