>  >  > 『レコ大』審査員と芸能界の“深い闇”

評論家・麻生香太郎が音楽業界のタブーに切り込む! 集中連載第2回

『レコ大』審査員は利権まみれ! 日本の音楽評論家が信用できないワケ

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

審査員になると、どれほどの報酬がもらえるのでしょう?

 自分が実際に審査員になったわけではないから、具体的な金額は分からない。けれど、はした金であるわけがないですよね。また、先ほども申し上げたように、各レコード会社、プロダクションからの接待は、70年代から続いている。車をもらったり、お中元の箱を開けると、品物の下にお金があって……なんてパターンがあるかもしれないですね(笑)。

 これら情報があまり知られていないのは、スポーツ紙や週刊誌の芸能関係のデスククラスが、レコ大の審査員を経験している――つまり、”報じない、報じられない”からなんです。そうした意味で、マスコミにも大きな問題があると言えます。

 現状、まとも音楽ジャーナリズムは日本にはないですね。ボクは『日経エンタ』において、芸能誌には頼らないメディアを作ろうと張り切っていましたが、レコード会社やプロダクションは、どうもついてきてくれませんでした。ある程度、賛成はしてくれるのですが、やはり「大きい人には逆らいたくない」という気持ちがあるようでした。日本で音楽ジャーナリズムを成立させるには、ゼロからやり直さないと無理でしょうね。連続性ではなく、非連続の形で、新たに作る必要があると思います。

 しかし現在、どんどん雑誌がなくなり、音楽ページが削られ、音楽ライターとして食っていくのが厳しくなっている。ベテランの方々がまだ現役でいらっしゃいますから、若い人は順番待ちの状態ですよね(笑)。音楽ジャーナリズムを新しく作ると言っても、いったい誰がやるのか――スポンサーが撤退して制作費削減で、若い人材が育ちにくい環境も気がかりですね。
【第3回目に続く】「嵐やAKBの歌は、なぜユニゾンばかり? ハーモニーを忘れたJ-POPに必要なモノ」

■麻生香太郎
大阪市生まれ。評論家、作詞家。『日経エンタテインメント!』スーパーバイザー。東大文学部在学中から、森進一や小林ルミ子、野口五郎、小林幸子、TM NETWORKなどに作品を提供。『日経エンタテインメント!』創刊メンバーとなり、以降はエンタテインメントジャーナリストに転身し、音楽・映画・演劇・テレビを横断的にウオッチしている。著書に『誰がJ-POPを救えるか マスコミが語れない業界盛衰期』(朝日新聞出版)など。Twitter

      

「『レコ大』審査員は利権まみれ! 日本の音楽評論家が信用できないワケ」のページです。の最新ニュースで音楽シーンをもっと楽しく!「リアルサウンド」は、音楽とホンネで向き合う人たちのための、音楽・アーティスト情報、作品レビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版