夏フェス対策2013! 今年の4大フェスに対する期待と不満

『SUMMERSONIC』

20130723samasoni.png『SUMMERSONIC 2013』公式サイト

 「同じ洋楽フェスでも、ワールドミュージックやルーツ・ミュージック系も含めたマニアックな方面に幅が広がってきたフジロックと比較して、R&Bやヒップホップ、ラウドからインディーまで、リアルタイムの音楽シーンをフォローするのがサマソニ。ここ数年で、性格が二分してきた印象があります。特に近年のサマソニはK-POPなどアジア勢、アイドルシーンのフォローもあり、『全方位の音楽フェス』としての立ち位置が明確になってきたのでは。

 メインステージのラインナップでいえば、メタリカがヘッドライナーの日はラウド勢が上手く揃った印象。逆にミスターチルドレン→ミューズとなる日はファン層が被らないので、盛り上がりは未知数です。

 あえてブッキングへの不満を言うならば、集客力ある邦楽アクトをあえて小さな扱いのステージで見せる傾向があること。今年はスタジアムクラスのワンマンを行っているももいろクローバーZを、あえてメインステージに置かないというのがそれにあたります。おそらく入場規制の大混雑は必至でしょう」

『RISING SUN ROCK FESTIVAL』

 「邦楽ロックフェスの先駆けとして、また野外のオールナイトフェスとして、愛され続ける存在。今年は仲井戸麗市や小田和正などベテランに力を入れたラインナップになっています。そのぶん、ロック・イン・ジャパンなど他フェスに比べて客層は年季の入ったロックファンが多い印象も。

 ただ、他の3フェスに比べると動員数は1桁違うのが実情。昨年の数字では、最大の動員数だったサマソニが20万3千人だったのに対し、ライジングサンは5万8550人。全国各地に数万人動員規模の野外フェスが乱立する昨今、ライジングサンを加えて『4大フェス』と括るより『3大フェス』とするほうがそろそろ実情に近いと言えるかもしれません」

 今週末の「FUJI ROCK FESTIVAL」を皮切りに、週末ごとに開催される予定の4大フェス。ファンそれぞれに様々な見解があるだろうが、タイムテーブルを考えたり、他のフェスと比較したりすることも、夏フェスの楽しみのひとつであることは確か。今年は純粋にライブを楽しむだけではなく、各フェスを分析的な視点で観察してみると、意外な発見があるかもしれない。
(文=編集部)

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