【ネタバレあり】『The Last of Us Part 2』に向けられた批判は妥当か? “不快さと誠実さ”併せ持つ問題作について考える

『ラスアス2』の“不快さと誠実さ”

 『The Last of Us Part 2』は極めて誠実なゲームである。

 7年前、プレイヤーの感性にその結末の是非を委ねた前作『The Last of Us』の物語に対しても、あるいはポリティカル・コレクトネスを取り巻く議論がエンターテイメントを支配する現代に対しても、そして「ゲーム」というメディアに対しても、本作を作り上げたNaughty Dogは、誠実に向き合っている。その結果、娯楽作品であるゲームがプレイヤーに牙を剥くことになったとしても、前作がまだ語っていないことを、明らかにする必要があったからだ。

※本記事は、『The Last of Us Part 2』の終盤を除く重要な要素、及び前作のエンディングについてのネタバレを多く含みます。本作を既にクリアしている人々、あるいは本作を巡る批判意見を目にして作品を手に取ることを止めた人々、あるいはゲームの途中でプレイを止めた人々に向けた文章となっておりますので、未プレイの方はご注意下さい。

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