Oculus Goを凌駕する? 新型VRヘッドセット「Santa Cruz」2019年第1四半期にリリースか

「Santa Cruz」2019年第1四半期にリリース?

 今年5月にOculus Goがリリースされたことで、にわかに注目されるようになったスタンドアロン型VRヘッドセット市場は、来年早々に大きく動きそうだ。というのも、Oculus社が長年開発してきたOculus Goを凌駕するVRヘッドセットがリリースされるかもしれないからだ。

Oculus Connect 5はエキサイティング?

 VR専門メディア『UploadVR』は、Oculus社がコードネーム「Santa Cruz」として知られるスタンドアロン型VRヘッドセットを2019年第1四半期にリリースすることを予定していると報じた。この情報は「複数の独立した情報源」にもとづいている、とされている。

 同メディアはSanta Cruzに関してOculus社の広報担当者に問い合わせたところ、「未来の計画や発表に関してコメントはしかねるが、(9月26日と27日に開催されるOculus社主催の年次開発者会議)Oculus Connect 5はエキサイティングなものになる、ということはお伝えできる」とコメントした。

画像出典:RedditのOculusスレッドより引用

 Oculus Connect 5に関しては、CNETが同会議の広告が件のVRヘッドセットの発表を示唆していると報じている。この示唆を最初に指摘したのはアメリカの大手掲示板サイトRedditのユーザBennyFackterなのだが、同開会議の広告には「バーチャル・リアリティの次世代を最初に手にする」という文言があるのだ(画像参照)。この「バーチャル・リアリティの次世代」がSanta Cruzを意味している、というわけである。

 

Santa Cruzの予想スペック

 Oculus社は、実のところ、かなり以前からSanta Cruzを開発しており、昨年の開発者会議Oculus Connect 4でも開発中のものが披露された。こうした事情から、同VRヘッドセットのスペックはかなり判明している。

 同VRヘッドセットの最大の特徴は、使用するのにスマホやPCが不要なスタンドアロン型でありながらOculus Rift対応コントローラー「Oculus Touch」と同等の操作を可能としていることだ(トップ画像参照)。つまり、ユーザの手の動きをトラッキングして、VR空間内に反映させることができる。ちなみに、同じスタンドアロン型であるOculus Goのコントローラーはボタンによって操作するタイプのもので、ユーザの手をトラッキングしない。

 グラフィック性能に関しては、PCに実装した強力なGPUで描画処理を実行できるOculus Riftには劣るものも、Oculus Goを凌駕するものと見られている。

 さらに前出のUploadVRの記事によると、以上のようなスペックのSanta Cruzがリリースされる際のコンテンツについては、Oculus Riftからの移植作品に「大きな焦点が当てられる」ようだ。

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