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ハリウッドが抱える“ゲーム原作実写の呪い” ヒット作『ランペイジ 巨獣大乱闘』が吹っ飛ばす?

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 巨大なクリーチャーが大きなスクリーンで大暴れするーーこの快感には、映画が誕生した意義すら感じる。昨年の『キングコング:髑髏島の巨神』や、この夏に公開を控える『ジュラシック・ワールド/炎の王国』など、毎年のように巨大な動物たちが破壊的な活躍を見せているのが喜ばしい。

 5月18日に公開された映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』も“動物大暴れ映画”としてもちろん外せない。「巨獣大乱闘」という机に彫刻刀で掘りたくなる漢字を寄せ集めた邦題がつけられた本作では、ドウェイン・ジョンソンふんする元特殊部隊員で動物学者の主人公デイビス・オコイエが、遺伝子操作で巨大化してしまった動物たちを止めに奔走する。

 『ランペイジ 巨獣大乱闘』の原案となったのは、1986年に開発されたアーケードゲーム「RAMPAGE」だ。映画版はデイビスがゴリラのジョージを救うという内容だったが、ゲーム版ではプレイヤーがジョージ、ワニのリジー、オオカミのラルフになって街を破壊し、ポイントを稼いでいく。

 実は、マーベル、DCを始めとするコミック実写で大成功を収めたハリウッドにも、苦戦しているジャンルがあった。それがゲーム原作の実写化だ。日本でもメジャーなタイトルの『バイオハザード』シリーズをはじめ、これまで『アサシン クリード』『ウォークラフト』など数々のゲームが映画化されてきたが、米国内での成績は振るわず、海外での興収に頼り切ってきた。

 参考に、各作品の(米国内興収/世界興収/製作費)を並べてみよう。(数字は、Box Office Mojo調べ)

・『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2,683万68ドル/3億1,224万2,626ドル/4,000万ドル)
・『サイレントヒル』(4,698万2,632ドル/9,760万7,453ドル/5,000万ドル)
・『アサシン クリード』(5,464万7,948ドル/2億4,094万2,515ドル/1億2,500万ドル)
・『ウォークラフト』(4,736万5,290ドル/4億3,367万7,183ドル/1億6,000万ドル)

 一例ではあるが、ゲームの実写映画はどんなに低予算で製作しても米国内興収だけでは製作費を回収できず、赤字を出す結果が多い。ちなみに、『ウォークラフト』は原案となった「World of Warcraft」のユーザーが中国に多いことを起因に、中国内の興収が2億1,354万1,452ドルという爆発的ヒットを記録し、上記の結果を遺した(そういえば、1993年に約5,000万ドルを投じて製作されてコケた『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』という映画もあった……。謎にNetflixで視聴可能)。

 逆に米国内でヒットしたゲームの実写化といえば、アンジェリーナ・ジョリー主演で2001年に公開された『トゥームレイダー』(1億3,116万8,070ドル/2億7,470万3,340ドル/1億1,500万ドル)だろう。米国内興収は製作費を下回っているものの、アンジー主演ともあり1億ドルを超えている(ちなみに、アリシア・ヴィキャンデル版『トゥームレイダー ファースト・ミッション』は、9,400万ドルの製作費に対し米国内では6,000万ドルに満たない結果に終わった。)。

 漫画・アニメの実写映画が日本で好ましく思われない傾向があるように、アメリカでのゲーム原作実写のウケは一般的に芳しくなく、その不作っぷりは“呪い”とも言われてきた。しかし、近々その流れが変わってきつつあるのだ。

 話を『ランペイジ 巨獣大乱闘』に戻すと、本作の米国内興収はゲーム原作実写の中でトップだった『トゥームレイダー』に継ぐ9,265万7,865ドルを記録した。さらに世界興収は4億756万ドルを突破と、『ウォークラフト』に追いつきそうな勢いを見せている。

      

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