電気グルーヴの記事一覧

(67件)

日本を代表するテクノ・マエストロ、石野卓球(vo&programing)とピエール瀧(vo&dance)が89年に前身バンドである「人生」の解散と同時に結成したのが電気グルーヴだ。『662 BPM BY DG』(90年)の発表とともにCMJKが加入し、91年にTMNとのカップリング(!)によるシングル「RHYTHM RED BEAT BLACK」でメジャー・デビュー。同年4月にイギリス、マンチェスターにてレコーディングされた『FLASH PAPA』は、当時、まだ未成熟だった日本のテクノ・シーンに大きな風穴を開けた。91年6月、CMJKに代わって砂原良徳(まりん)が加わり、アルバム『UFO』『KARATEKA』を発表。93年に発表された『VITAMIN』は、石野がロンドンのアンダーグラウンド・テクノ・クラブで刺激を受けて制作され、さらに「デジタル・ミュージック」深く追求するバンドの方向性を決定づけた。97年にリリースされたシングル「Shangri-La」は、今までの徹底したテクノ路線から一転して、オールド・ディスコを大胆に取り入れたポップなサウンドを放ち、60万以上のセールスという快挙を成し遂げた。続くアルバム『A(エース)』はメンバー3人の長年の実験活動の集大成といえる大傑作と賞賛されると共に、海外にもその存在を大きくアピールした。99年4月に砂原良徳が脱退し、メンバー2人にゲストDJを迎えて制作された『VOXXX』(00年)では、ディスコや80'sエレポップの知的な再構築を見せ、そこにレベルの高いギャグを凝縮——リスナーを歓喜と爆笑の渦に巻き込んだ。またソロ活動も果敢で、石野はセルフ・レーベル「ルーパ」の設立やDJ、リミックス、コラボレイト、コンピレーションへの参加など猛烈なワーカホリックぶりを見せ、一方のピエール瀧は、ミュージシャン(?)の枠を越え、テレビ番組の司会やVJ、ゲーム・ソフトのプロデュースなどでマルチ・タレントぶりを発揮している。——彼らがテクノのみならず、日本のミュージック・シーンやサブ・カルチャーに与えた影響は計り知れない。

オールナイトニッポン55周年番組を振り返る

電気グルーヴ、aiko×井口理……オールナイトニッポン55周年番組を振り返る 昭和から令和までを繋ぐラジオという存在

ラジオ番組『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)の放送開始55周年を記念し、2023年2月17日から3日間オンエアされた『オー…

桑島智輝が語る、“妻・安達祐実を撮る理由

カメラマン桑島智輝が語る、“妻・安達祐実を撮る”ということ「キレイな花があったからそれを摘む、くらいの感覚」

 「私はもう貴方の私だけど、私だけの私に戻ることもできる。そういう日々。」  写真家・桑島智輝の最新作『我旅我行 GA RYO…

ピエール瀧「俺の本棚で初版本がむせび泣く」

ピエール瀧「俺の本棚で初版本がむせび泣く」 久住昌之デビュー40周年記念『かっこいいスキヤキ』新装版誕生

国民的グルメ漫画『孤独のグルメ』、『花のズボラ飯』などの原作者である久住昌之。デビュー40周年の記念企画として、作画・和泉晴紀(…

ワーハピ、夢の島ラストレポート

『WORLD HAPPINESS』夢の島ラストをMETAFIVEが飾る “音楽のDNA”は次の世代へ

東京・夢の島公園陸上競技場にて、2008年より毎年開催されてきた『WORLD HAPPINESS』が8月28日、同会場での最後の…