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ラフィン・ノーズ、有頂天と共に"インディーズ御三家"として一大ムーヴメントを引き起こしたウィラード。85年、当時のカリスマ的サブカル雑誌『宝島』が設立した<キャプテン・レコード>よりアルバム『GOOD EVENING WONDERFUL FIEND』をリリース、1万枚以上を売り上げた初のインディーズ盤となる。また、それに先がけて行われた同レーベルの発足ギグ<好きよキャプテン>(ウィラードはライヴのトリを務めた)は新宿アルタ前に8000人を動員——この大騒動は今でも語り草となっているほどだ。
ポップな疾走感をたたえたハードパンク・サウンド。陰影と嘲笑に満ちたホラー・テイストの詞世界。そして、白塗りメイクに、革ジャン+ゴシック調のロングジャケットというファッションをまとったJUNの凛然としたヴォーカル/ステージ・パフォーマンス。すべてが独自の美意識で貫かれたウィラードというバンドは、シーンにおいて異端であると同時に一種のアイドル性を備えており、熱狂的な支持を呼んだと言える。
86年のメジャー・デビュー後は、事務所/レコード会社の移籍、メンバーの出入りが相次いだこともあり、メインストリームからは徐々に遠のいていく。とはいうものの、件のインディーズ・ブームを担った同期バンドたちの多くが姿を消した現在も、ライヴを中心に活動を継続中。——"13日の金曜日"には必ずどこかで、闇の饗宴が繰り広げられている。

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