変幻自在なソ・イングクと演技派オ・ヨンソ 『美男堂の事件手帳』は関係性の変化にも注目

ソ・イングク×オ・ヨンソ『美男堂の事件手帳』

「生きづらい世の中だが、がんばれよ! ファイティン!」

 演じる役によって変幻自在の俳優ソ・イングク主演の待望の新作ドラマ『美男堂の事件手帳』がNetflixにて6月27日から配信中。早くもNetflixランキング5位(6月30日時点)と好発進だ。

 読み解けないことなど何もないという巫者が、謎めいたサービスを提供する店、美男堂。元プロファイラーの男巫、ナム道士こと、ナム・ハンジュン(ソ・イングク)は神のお告げと称し、さまざま依頼を受け顧客から金を受け取っていたが、ある事件がきっかけとなり、執念深い捜査官の目に留まることになり……。

 ソ・イングクは『元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜』(以下、『元カレは天才詐欺師 』)で稀代の詐欺師ヤン・ジョンドを演じ、クールでスタイリッシュなのに人情味とお茶目さがある役で、女性のみならず男性の韓ドラファンも唸らせた。『ショッピング王ルイ』では財閥御曹司ルイ役を子犬のような可愛さで演じ、視聴者をメロメロにさせ、『空から降る一億の星』では陰があり危険な男、キム・ムヨンの哀しさに多くの“ムヨンロス”を起こさせた。

 ソ・イングクという役者は、1人でも光輝いているが、『元カレは天才詐欺師』や『パイプライン』でも魅せたように、チームを組むとその輝きがより一層華やぐ。コミカルでキュートでかっこいいのだ。本作でも男巫という神のお告げを伝える霊媒師役で、チームのリーダーとして魅力的なナム・ハンジュンを演じている。

 ヨンヘ洞にある美男堂は、表向きはカフェだが、知る人ぞ知る、“ヨンヘ洞の奇跡”であるナム道士が神のお告げにより、人々を救っていた。その救済の仕方は、金の力でおのれの悪をごまかして生きている奴らを、神の声と称して、ハンジュンのやり方で裁き、更生させることだった。

 ハンジュンの妹で天才ハッカーのヘジュン(ミナ)と、ハンジュンと同じく元刑事でイケメンバリスタでもあるコン・スチョル(クァク・シヤン)と共にチームを組んでいるが、ハンジュンの真の目的は過去に起こったある事件に関係がありそうだ。

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