横浜流星の演技のギャップが堪能できる! 『愛唄 ー約束のナクヒトー』で見せた“等身大のリアル”

横浜流星の『愛唄』の演技は必見

 横浜流星主演映画『愛唄 ー約束のナクヒトー』のBlu-ray&DVDが、7月2日に発売される。横浜といえば、2019年1月クールで放送されたテレビドラマ『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、通称『はじこい』をきっかけに大ブレーク。「ユリユリ」の愛称で親しまれ、“無敵ピンク“なヘアスタイルも一大ブームに。不良高校生ながら東大合格を目指すひたむきな姿、そして年上ヒロイン・春見順子(深田恭子)への真っ直ぐな恋心を見事に演じ、多くの視聴者の心をときめかせた。

 2019年だけで『愛唄 ー約束のナクヒトー』(1月25日公開)、『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』(3月21日公開/Blu-ray&DVD、9月3日発売)、『チア男子!!』(5月10日公開)、『いなくなれ、群青』(9月6日公開予定)と、立て続けに4本の映画に出演。そのうち3本は主演作品だ。また話題のサスペンスドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)にも出演が決定するなど、その人気ぶりは右肩上がり。そんな今をときめく横浜の主演作である『愛唄 ー約束のナクヒトー』も、チェックせずにはいられない。
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無敵イケメンから繊細な青年まで魅せる、目の演技

 横浜のキャリアを語る上で、『愛唄 ー約束のナクヒトー』が欠かせない理由は、その役どころにある。『愛唄 ー約束のナクヒトー』は、人気音楽グループGReeeeNが脚本を担当し、大ヒットソング「愛唄」をモチーフに実話エピソードを織り交ぜたオリジナルストーリー。

 横浜は、恋する勇気を持てないまま余命宣告を受けてしまう真面目な青年・野宮透を演じている。突然、死に向き合わなければならなくなってしまった絶望と孤独感。その苦しみを受け止めきれず、優しい声をかけてくれる友人にも声を荒げてしまう場面も。

 その端正なビジュアルを活かして、『はじこい』ではアツくて真っ直ぐな不良高校生、映画『L・DK ひとつ屋根の下、「スキ」がふたつ。』ではちょっぴり口の悪い強引なイケメン……と少女マンガからそのまま抜けでてきたキャラクターを多く手がけている横浜にとって、儚げで繊細な透は異色の役柄だ。それゆえに、改めて横浜の演技力の幅を感じられる作品になっている。

 なかでも特筆すべきは、その眼差し。横浜の目の演技は、まさに「目は口ほどに物を言う」。なかでも、余命宣告を受けて自分自身も動揺している中、“病気のことをちゃんと言わないと“と思いながらも、母親に心配をかけまいと笑ってごまかす場面は、切なさがこみ上げてくる。くるりと上向きのまつ毛とキュッと上がった口角で、一見その笑顔は愛らしい息子そのもの。だが、よく見るとまぶたは少し伏し目がちで全体的に憂いを帯びた眼差しなのだ。

 ヒロインの凪(清原果耶)に対する想いも、親友・龍也(飯島寛騎)への心境の変化も、眼差しで感じることができる。何か言いたげなのに、うまく言葉が出てこない……そんな何層もの感情が読み取れる表情が、キャラクターにリアリティをもたせるのだ。横浜の演技は、少女マンガらしい無敵なイケメンキャラを演じても、死の宣告を目の前にした悲しみにくれる青年を演じても、その心の内にある“不器用な等身大の男子“をリアルに感じさせる。

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