『チア☆ダン』でキーパーソンを好演! E-girls 石井杏奈の“表現者”としての絶妙なバランス

石井杏奈“表現者”としてのバランス

 少女たちの熱い姿がお茶の間を賑わせている『チア☆ダン』(TBS系)で、少々おてんばながらもなんとも憎めないリーダーシップを発揮している石井杏奈。E-girlsのパフォーマーとしての活動を軸に持つ彼女だが、そこでの経験は本作でも活きているのではないだろうか。

 本作で石井が演じるのは、東京から福井の高校に転校してきた桐生汐里というキャラクター。土屋太鳳演じる主人公・藤谷わかばにチアダンス部を作ろうと持ちかけたのは彼女であり、つまりはこの、“少女たちがチアダンスで全米制覇を目指す”という壮大な物語のきっかけをつくった人物なのである。

 しかしこの汐里というキャラクターは猪突猛進型で、たまに空気も読めない。だが彼女のはつらつとした姿は周囲を翻弄しながらも、愛嬌たっぷりの性格と、演じる石井の笑顔とがマッチして愛すべき存在となっている。毎話少女たちのたくさんの笑顔が咲き乱れる本作だが、石井もみなに引けを取らない笑顔で、放送日である金曜の夜に華を添えているのだ。

 そんな石井は小学2年生の頃よりダンスをはじめ、14歳の頃よりE-girlsのメンバーとして活動。現在20歳である彼女は、人生の半分以上をダンスとともに歩んできた。11人の新体制となったグループ内では、メンバーの武部柚那とそろって最年少。おっとりとした性格が持ち味で、グループ内では妹キャラ的な立ち位置だ。

 E-girlsといえば、メンバーそれぞれが自身の個性や特性を活かし、ダンスに軸を置きつつも各々のフィールドで活躍中だ。スタイルの良さを活かし、モデルとしても活躍する佐藤晴美や楓。武部とともに、子ども向けバラエティ『ガチャムク』(BSフジ)に出演中の須田アンナ、さらにはボーカリストとして着実に歩を進める鷲尾伶菜など。その中で石井が歩むのは女優の道。パフォーマーとして、楽曲ごとのカラーにすっと染まることのできる彼女の勘の良さは、女優業でも感じられる。

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