高橋一生「あくまで作品の1ピース」 “変わり者”の大学講師役で民放GP帯連続ドラマ初主演決定

 高橋一生が、10月期のカンテレ・フジテレビ系火曜ドラマ『僕らは奇跡でできている』で、民放ゴールデン・プライム帯の連続ドラマ初主演を務めることが決定した。

高橋一生

 本作は、『僕の生きる道』シリーズ(カンテレ・フジテレビ系)、『フリーター、家を買う。』『フラジャイル』(ともにフジテレビ系)などの脚本を手がけた橋部敦子による完全オリジナル作品。“時間を守れない”“人の話を聞かない”“空気を読めない”と、周囲の人間をイラっとさせるがなぜか憎めない、動物の行動を研究する“動物行動学”を教える大学講師の主人公・相河一輝の姿を描く。

 子役としてデビューして以降、ドラマ、映画、舞台と、幅広い分野で活躍してきた高橋。近年でも、『僕のヤバイ妻』(カンテレ・フジテレビ系)や大河ドラマ『おんな城主 直虎』(NHK)、『カルテット』(TBS系)、『民王』(テレビ朝日系)など、数々の作品に出演し、いずれの作品においても圧倒的な存在感を放ってきた。そんな高橋が、民放のGP帯連続ドラマ初主演作で演じるのは、生き物のフシギに目がない変わり者の大学講師・相河一輝。興味のあることや好きなことには集中力が高く、気になることは徹底的に調べたり研究したりするが、その一方で、不得意なものは先送りにする癖があり、時間やルールを守ることができない。また、自分が無関心な話になるとすぐに熱が冷めてしまうため、人の話を聞かなかったり、空気を読むことができず、悪気なく失言してしまったりすることも少なくない。そのため、周囲からは“変わり者”として少し距離を置かれてきた存在だ。そんな周りの評価も、当の本人はどこ吹く風。とにかくどこまでもマイペースな一輝に、周囲はいらだち、翻弄され、時には妬むことも。しかし、偏見や先入観にとらわれることなく、自分の興味や好奇心に素直に従い、“毎日を心豊か”に過ごす一輝の姿勢に、周囲の人々も次第に影響を受けていく。

 カンテレの豊福陽子プロデューサーは、「“善人、悪人、どちらにもなれる奥深さと幅広い演技力を持つ高橋さんを主演に迎えたい”。そんな思いから、この作品は始動しました」と高橋がきっかけで作品が生まれたとコメント。一方の高橋は、「今回、“座長”という立場で臨む現場にはなりますが、あくまで作品の1ピースなので、これまで通り作品と作品作りの現場を大事にしていきたいと思っています」と謙虚に語っている。

高橋一生(相河一輝役)コメント

“民放GP帯連続ドラマ初主演”ということで、ありがたいお話をいただけたと思いました。僕は恵まれた環境にお声掛けしていただくことが多いです。今回の作品でも、僕が演じさせていただきます一輝は、“自分の世界を大事にしているところ”が似ていますし、とても興味深い世界観なので嬉しく思っています。

今回、“座長”という立場で臨む現場にはなりますが、あくまで作品の1ピースなので、これまで通り作品と作品作りの現場を大事にしていきたいと思っています。

現代では、“足りない”という感覚が、多くの人達を突き動かしているように感じます。一輝は、そういったものから少し外れている人間です。この作品は彼の成長譚(せいちょうたん)ではなく、彼の生き方を通して“足りている”という豊かな気持ちを、僕自身改めて気付き直していきたいですし、決して説教臭くなく、ある生き方の一例と共に皆さんにお届けできたらと思っています。

プロデューサー 豊福陽子(カンテレ)コメント

セリフがなくても表情で語る。作品を思い出す時、彼が登場するシーンの表情が、ふと浮かぶ。そんな高橋さんの演技に心をつかまれたことのある方は、多いのではないでしょうか? 私もその一人です。

“善人、悪人、どちらにもなれる奥深さと幅広い演技力を持つ高橋さんを主演に迎えたい”。そんな思いから、この作品は始動しました。“生き物のフシギに目がない主人公・一輝をめぐるドラマを作りたい”と、一生さんに初めてお話しした時、ご本人から生き物や宇宙に関するフシギについてたくさんのお話を伺い、圧倒されたことを覚えています。そして、そのフシギな話をとてもうれしそうに語る一生さんを見て、“あ、一輝がもうここにいる!”と思いました。

“生き物はすべて、さまざまな奇跡が重なってできたもの”。美しいものも、ヘンテコなものも、もちろん、人も。不思議な包容力を持つ高橋さんの演技で、皆さんの足元にも広がっている“生き物のフシギ”の世界に、ふと目を向けてもらえたらうれしいです。

■放送情報
『僕らは奇跡でできている』
カンテレ・フジテレビ系にて10月期放送 毎週火曜21:00〜21:54
※初回放送日未定
出演:高橋一生
脚本:橋部敦子
音楽:兼松衆、田渕夏海、中村巴奈重、櫻井美希
演出:河野圭太(共同テレビ)、星野和成(メディアミックス・ジャパン)
プロデューサー:豊福陽子(カンテレ)、千葉行利(ケイファクトリー)、宮川晶(ケイファクトリー)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ

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