土屋太鳳と芳根京子が罵り合い、揉み合う様子捉えた『累-かさね-』予告編 主題歌はAimerが担当

『累-かさね-』予告編

 土屋太鳳と芳根京子が共演する映画『累-かさね-』の予告編が公開され、主題歌をAimerが担当することが発表された。

 本作は、累計発行部数220万部突破、イブニング新人賞出身の松浦だるまの“美醜”をテーマにした同名コミックを、『ストロベリーナイト』や『キサラギ』を手掛けた佐藤祐市監督により実写映画化したもの。キスした相手の顔を奪える不思議な口紅を使って顔を入れ替える主人公・“醜い”累と“美しき”ニナを、土屋と芳根の2人が、それぞれ1人2役=2人1役を演じる。

 また、累とニナがともに思いを寄せる烏合役で関ジャニ∞の横山裕、累の母で伝説の大女優・透世役で檀れい、累とニナを引き合わせる物語の鍵を握る謎の男・羽生田役で浅野忠信が共演する。

 主題歌を担当することが決まったAimerは、深みのあるハスキーボイスで、若者を中心に多くのファンを集める女性シンガー。映画の主題歌を歌うことが夢だったというAimerが、初めて実写映画を担当する本作の公開日9月7日は、Aimerのデビュー日でもある。

『累-かさね-』予告編

 公開された予告編では、“禁断のキスで顔を入れ替える2人の女の嫉妬と欲望の物語”というミステリアスかつシリアスな内容に、Aimerの唄声が響き渡る。土屋と芳根が、激しく罵り合い、揉み合う姿が映し出されている。

 本作は、スイスで開催される第18回ヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭のインターナショナルコンペティション部門に出品され、ワールドプレミア上映されることが決定。7月14日(現地時間)の上映時には、佐藤監督が参加する予定だ。さらに、カナダ・モントリオールで開催される北米最大のファンタスティック映画祭、第22回ファンタジア国際映画祭の観客賞コンペ部門(Selection 2018)にも選出をされ、世界的にも注目を集めている。

Aimer コメント

たったひとつの口紅のもとに為す術なくもつれ合い折り重なってゆく2人の女性の運命を、一足先に目撃させていただきました。憎み、怯え、絶望し、ときに泣きじゃくり咆哮し狂気を渦巻かせながら、それぞれの孤独の中で2人がもがき争うさまに、息を飲み見入りました。本当の美しさとは、醜さとは? ついつい問いかけてしまいます。実写映画の主題歌を担当させていただくのは今回が初めてで、ひとつの夢でもありました。偶然にもわたしのデビュー日にあたる9月7日に公開される映画『累-かさね-』の世界を、「Black Bird」が彩れていたら本当に幸せです。

土屋太鳳 (淵累/丹沢ニナ役)コメント

エンドロールから流れるこの歌を聴いた時、夜明け前の、闇から光に変わろうとする空の色を思い出しました。累たちの世界を美しく引きずるこの歌はエンドロールの闇を更に切なくするけれど、同時に魂の傷を包み、前を向かせてくれる歌だと思います。私にとって『累 -かさね-』との出会いが、自分が愛せない自分と向き合い、その向こうへの一歩となったように、Aimerさんの生命力溢れる歌声によって、多くの人が光と出会いますように。

芳根京子 (淵累/丹沢ニナ役)コメント

衝撃でした。完成した映画を観た際に初めて聴かせていただいたのですが、エンドロールで流れてきたこの曲の『累-かさね-』の世界観を後押ししてくれる力強い歌声に、感情がとても昂ぶり、映画を観終わってもしばらく興奮状態が収まらなかったです!「愛されるような誰かになりたかっただけ」、劇中の累とニナのどちらの気持ちにも寄り添った歌詞に、撮影をしていた時に感じた「累の気持ち」、「ニナの気持ち」両方を思い出させられました。是非、歌詞にも注目して聴いてみて欲しいです。誰もが、心の芯を震わせられます。

上原寿一プロデューサー コメント

『累-かさね-』は闇を抱えた若い女性がのし上がっていくダークシンデレラストーリーとでもいうべき作品です。劣等感や優越感、悲しさや喜びなど相反する要素が入り混じるその独特の世界観を表現してもらえる儚くも力強い、神秘的な唯一無二の歌声を切望していました。そんな中、まさに独特な声色を持ち、何か見えないものを手に入れたいと渇望するようなAimerさんの歌声と出会い、この人しかいないなと思いました。物語の登場人物とも同世代ということでも更に縁を感じ、オファーさせていただきました。
「Black Bird」はまさに主人公の気持ちを象徴した楽曲でこの曲に出会えてよかったと思いました。
Aimerさんのデビュー日が映画の公開日である9月7日ということは後から知ったのですが、まさに今回の出会いは運命だったのではないかと思っています。

■公開情報
『累-かさね-』
9月7日(金)より全国東宝系にて公開
原作:『累-かさね-』(講談社『イブニング』連載中)
監督:佐藤祐市
出演:土屋太鳳、芳根京子、横山裕、筒井真理子、生田智子、村井國夫、檀れい、浅野忠信
脚本:黒岩勉
製作:フジテレビジョン
配給:東宝
製作プロダクション:共同テレビジョン
(c)2018映画「累」製作委員会 (c)松浦だるま/講談社
公式サイト:kasane-movie.jp

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