“毒親”の次は“義母”? 綾瀬はるか主演の新ドラマ『義母と娘のブルース』が描く“母と娘”の関係性

『義母と娘のブルース』が描く母と娘の関係性

 しかし、『義母と娘のブルース』では、一転して母と娘の絆を描くという。予告を見ると、主人公の岩木亜希子が、結婚相手の宮本の娘・みゆきに初めて会った際、まるで取引先にするように名刺を差し出すシーンが登場するなど、コミカルな展開にも期待が持てる。ドラマの中では小学生のみゆきが高校生になるまでの10年間を追いかけるとのことで、その間には、血が繋がらない親子ならではの葛藤や、お互いに素直になれない気持ちなども当然描かれることになるだろう。演じる綾瀬は公式サイトのインタビューで、「このドラマは、登場人物の一生懸命がいっぱい詰まったドラマです。一生懸命、仕事一筋で生きてきた亜希子さんが、今度は義母になり、子供と向き合うことになります。そんな彼女の一生懸命さは普通とはちょっとズレているけど、あくまでもそれが亜希子さんなりの一生懸命さ。その一生懸命さが時には笑えたり、その一生懸命さがみゆきちゃんに通じたとき、その姿に心打たれ、応援したくなる。そんな、とても愛が詰まったあたたかいドラマになっています」とコメント。原作の評判通りの“笑って泣ける”を地でいく作品になりそうだ。

 果たしてこれはセンセーショナルな母娘関係ばかりが取り上げられた反動だろうか。“ハラハラ”から“ほのぼの”へ。母と娘の物語にもここから少し変化が訪れそうだ。

■渡部あきこ
編集者/フリーライター。映画、アニメ、漫画、ゲーム、音楽などカルチャー全般から旅、日本酒、伝統文化まで幅広く執筆。福島県在住。

■放送情報
火曜ドラマ『義母と娘のブルース』
TBS系にて、7月10日(火)スタート 毎週火曜22:00〜23:07放送
出演:綾瀬はるか、竹野内豊、佐藤健、横溝菜帆、川村陽介、橋本真実、真凛、奥山佳恵、浅利陽介、浅野和之、麻生祐未
原作:『義母と娘のブルース』(ぶんか社刊)桜沢鈴
脚本:森下佳子
プロデュース 飯田和孝、大形美佑葵
演出:平川雄一朗、中前勇児
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/gibomusu_blues/

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