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ディーン・フジオカの計画は成功だったのか? 『モンテ・クリスト伯』“復讐”の悲しき結末

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 「人に危害を加えるときは、復讐の恐れがないほど徹底にやらなければならない」。ニッコロ・マキャヴェッリは著書『君主論』の中でこう言った。柴門暖(ディーン・フジオカ)をモンテ・クリスト・真海に変えてしまった3人もこの言葉を知っていれば、運命は変わっていたのだろうか。

 ディーンが「見ないと損ですよ、絶望の向こう側を」とコメントしていた『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)の最終回第9話が、6月14日に2時間スペシャルで放送された。第9話の視聴率は第1話の5.1%から1.7ポイントアップした6.8%を記録。容赦ない復讐劇に豪華なセットや衣装など、ストーリー面もビジュアル面でも中毒性が高い本作は、物語が進めば進むほどハマる人が続出していった印象だ。

 有終の美を飾った本作だが、真海を陥れた南条幸男(大倉忠義)、神楽清(新井浩文)、入間公平(高橋克典)の3人が1人も殺されなかったのは衝撃的だった。原作では幸男にあたるフェルナンが自ら命を絶つことになっていたが、自殺を試みた幸男は江田愛梨(桜井ユキ)に助けられ、さらに最終話でも火事で焼け死ぬことなくやけどで済んだ。

 また、すみれ(山本美月)にあたるメルセデスも、原作ではきっぱりと夫フェルナンを捨ててしまったのだが、すみれは完全に幸男を見放すことはなかった。「勝手に離婚切り出しといてよく言うよ」と幸男から言われていたが、すみれは娘・明日花(鎌田英怜奈)のことを考え、幸男に「死んでほしい」とまでは思えなかったのだ。

 さらに、暖と再び一緒になる道さえも断ち切っている。復讐をやめる条件として真海から“夫と娘の全てを捨てた結婚”を申し込まれていたすみれだったが、出した答えは「わたしは“真海さん”と結婚します」。第5話で「すみれはもう死んだ」と言っていた真海同様、すみれの中の暖ももうすでに死んでしまっていた。

 すみれの決断は、幸男たちや明日花を守るための愛だったのだろうか。「愛は勝つんだ」と真海は噛み締めていたが、あのシーンからは、かつて暖を待たずにすみれが幸男と結婚したように、目的のために愛してもいない“真海”と結婚を誓ってしまう彼女の軽薄さを皮肉しているようにも見えた。

      

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