乃木坂46 白石麻衣、どこまで殻をやぶる? 『やれたかも委員会』で溢れ出す色気

乃木坂46白石麻衣、どこまで殻をやぶる?

 第1週の放送を終えたドラマ『やれたかも委員会』(MBS・TBS)での白石麻衣の配役が話題となっている。『やれたかも委員会』は、吉田貴司による同名漫画を実写化したもの。今年1月にはロバートの秋山竜次を主演に迎え、全8話のAbemaTVオリジナルドラマとして初の実写化がされたが、4月から新たなキャストで地上波放送されている。

 物語は、やれたかも委員会メンバーの能島譲(佐藤二朗)、月綾子(白石麻衣)、オアシス(山田孝之)の3人に、相談者が異性との“やれたかもしれない”過去のエピソードを話し、委員会側が「やれた」「やれたとは言えない」の札で判定をする、至ってシンプルな1話完結ものだ。

 相談者が体験した過去の再現エピソードと、それを話す現在との2軸で進行していく。基本的に相談者は、“かも”というあり得ただろう気持ちを抱いて相談に訪れるのだが、判定が甘く「やれた」の札を上げがちな男性陣に比べ、ほとんどの場合「やれたとは言えない」の札を上げ、相談者の“やれたかも”という妄想に冷静な視点で諦めをつけさせるのが月綾子。言わばシュールなオチやドラマの肝を任されているのが白石だ。

 原作は、20数ページでほぼ1話が完結していく。そのため、ドラマ版では回想パートに加え、委員会メンバーと相談者の議論とシチュエーションの再現も丁寧に描写される。倉橋由美子(小倉優香)の横たわる体を、相談者・増田伸照(間宮祥太朗)が“地平線に浮かぶ遠い山なみ”と表現する場面が第1週を象徴するシーンだ。

 原作においては、月が「彼女からのアプローチってあるようでないんです」と具体例を挙げフィニッシュとなるが、ドラマ版では長机の上で月が“山なみ”を再現し、うつ伏せの体勢から相談者の妄想を打ち砕く。その“山なみ”を相談者が実際に跨ぎ、過去を越えていくという拍手を贈りたくなるラストである。月が再現する“山なみ”は、身体のラインがくっきりと表れるタイトスカートにメガネというスタイル、そして白石が醸し出す妖艶さも相まって、まごうことなき色気が溢れる場面である。原作でもおなじみのトレードマークのメガネをクイッと上げる仕草や、ファンの間でも話題となった「童貞だったんですか?」というストレートなセリフも、“山なみ”までの助走として働いていたと言える。

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