井浦新が語った“きれいな花になること”の意味とは? 『アンナチュラル』が描く光と闇の対比

『アンナチュラル』が描く光と闇の対比

 中堂が執念を燃やし続け、不気味な2人の男が関わる赤い金魚殺人事件の真相はまだ全く掴めないままだ。ミコトと中堂、UDIラボメンバーは最大の「不条理な死」に法医学の力で勝つことはできるのか。

 そして、UDIの弟キャラである窪田正孝演じる六郎の裏切りに気づいたメンバーは、彼とどう向き合うのだろうか。六郎がかなり序盤から感じ続けていた罪悪感と、第8話で「おかえり」と東海林(市川実日子)に呼びかけられたときの、居場所を見つけた泣き笑いのような表情を思い出し、六郎が窮地に立たされることを想像するだけで辛くなってしまうのだが、回を重ねるにつれてチームワークの良さが増した松重豊演じる神倉率いるUDIラボなら、きっと乗り越えられるだろう。金曜22時が、今から楽しみだ。

■藤原奈緒
1992年生まれ。大分県在住の書店員。「映画芸術」などに寄稿。

■放送情報
金曜ドラマ『アンナチュラル』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜
出演:石原さとみ、井浦新、窪田正孝、市川実日子、池田鉄洋、竜星涼、小笠原海(超特急)、飯尾和樹(ずん)、北村有起哉、大倉孝二、薬師丸ひろ子(特別出演)、松重豊ほか
脚本:野木亜紀子
プロデューサー:新井順子(ドリマックス・テレビジョン)、植田博樹
演出:塚原あゆ子(ドリマックス・テレビジョン)
製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/

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