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第90回アカデミー賞『シェイプ・オブ・ウォーター』が4冠! デル・トロら熱いスピーチを披露

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 3月4日(現地時間)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターにて、第90回アカデミー賞が発表され、『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞を含む最多4部門を獲得した。

 作品賞、監督賞、美術賞、作曲賞の4部門で輝いた『シェイプ・オブ・ウォーター』は、『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロが監督を務めた、半魚人と声が出せない女性とのラブストーリー。今回、初めてアカデミー賞を手にしたメキシコ出身のデル・トロは、監督賞のスピーチの際に「僕は、移民です……。僕たちの産業の良いところは、砂に引かれた線を消す手助けをしてくれるところです」と、国境をも越える映画の意義を語っていた。

 ファンタジーやクリーチャー(怪物)ものが作品賞に選ばれることは極めて珍しい。デル・トロは、『ゴジラ』や『ウルトラマン』などを愛する”怪獣オタク”として日本でもなじみ深い存在であるため、SNSからも「世界一のオタク」だと祝福の声が上がっている。

 また、『シェイプ・オブ・ウォーター』の強敵と言われていた『スリー・ビルボード』は、助演男優賞をサム・ロックウェルが、主演女優賞をフランシス・マクドーマンドが獲得。『ファーゴ』以来2度目の受賞となるマクドーマンドは、受賞スピーチにてハリウッドにおける男女格差を暗に主張。女性のノミネート者全員を立たせ、「わたしたち全員が、伝えられるべき物語を持っています。オフィスに招いてください、すべてをお話します」といかにハリウッドに女性の数が少ないかを会場と世界中にアピールした。

 そして、ゲイリー・オールドマンが主演を務める伝記映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』で特殊メイクを担当した辻一弘が、日本人で初めてメイクアップ&スタイリング賞を受賞する快挙も成し遂げている。

 前年に引き続き今回司会を務めたのは、ジミー・キンメル。昨年『ラ・ラ・ランド』と『ムーンライト』を取り違えた際にプレゼンターを務めたウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが今年も作品賞発表の大役を担い、ベイティは「またお会いできて嬉しいです」と会場の笑いを誘った。

 また、受賞スピーチは45秒以内と決まっているものの、毎年受賞者が感極まって時間が押してしまう同授賞式。しかし、今年は序盤でキンメルがストップウォッチを持ちながらスピーチの時間を測ると言い出し、さらに違反者には『ゲット・アウト』で謎の男アンドリュー・ローガン・キングを演じたレイキース・スタンフィールドが「出て行け」と叫びながら出て来るというルールが設けられたためか、例年よりかなりスムーズに進んだ印象だった。最後には、「マット・デイモンには出てもらう時間がありませんでした」と彼の宿敵デイモンいじりもあり、去年のような事件は起きず、無事に授賞式は幕を閉じた。

(文=阿部桜子)

      

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