>  >  > 姫乃たまの『リバーズ・エッジ』評

姫乃たまのウワサの濡れ場評018

二階堂ふみの裸は、岡崎京子の絵のように……『リバーズ・エッジ』と姫乃たまの4半世紀

関連タグ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 誰でも表と裏の顔を持っている、という単純な事実だけではなく、人が心の底から充足する出来事は、自分が望んでいるものや、人からは、なかなか訪れません。

 ハルナと山田は河にかかる橋の上で、どうしようもない気持ちになって、UFOを呼ぼうとします。どうしようもない日常に特別なことが起きるように。本当にあるのかすらわからない平和や充足感や幸福が、目の前に現れるのを祈るように。

 1993年、バブル後の虚脱感と、2018年、オリンピック前のこの虚無感は、似ているのでしょうか。バブル後がオリンピック前に変わっても、若者たちの不安は変わっていません。

 岡崎京子と小沢健二は今日もかけがえのない友人で、背伸びをする少年のように無邪気に跳ねていた小沢健二の声は、変わらないようでいて、少しだけ大人の渋さが顔を覗かせていました。

 時間はいつでも、何も変わっていないようにも、何かが変わってしまったようにも流れていきます。

 ハルナは生きることを感じることだと話しました。私たちはこの、代わり映えしない平坦な戦場を生きていくために、痛みや悲しみを覚えて忘れて思い出して、なるべく笑っているしかないのです。

■姫乃たま(ひめの たま)
地下アイドル/ライター。1993年2月12日、下北沢生まれ。16才よりフリーランスで地下アイドル活動を始め、ライブイベントへの出演を中心に、文筆業も営む。音楽ユニット「僕とジョルジュ」では、作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『First Order』『もしもし、今日はどうだった』、僕とジョルジュ名義で『僕とジョルジュ』『僕とジョルジュ2』、著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新書)『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)がある。

Twitter ● https://twitter.com/Himeeeno

■公開情報
『リバーズ・エッジ』
TOHO シネマズ新宿ほかにて公開中
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、森川葵
監督:行定勲
脚本:瀬戸山美咲
原作:岡崎京子「リバーズ・エッジ」(宝島社)
主題歌:『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』 小沢健二(ユニバーサル ミュージック)/作詞・作曲:小沢健二
(c)2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社
公式サイト:movie-riversedge.jp

      

「二階堂ふみの裸は、岡崎京子の絵のように……『リバーズ・エッジ』と姫乃たまの4半世紀」のページです。の最新ニュースで映画をもっと楽しく!「リアルサウンド 映画部」は、映画・ドラマ情報とレビューの総合サイトです。

表示切替:スマートフォン版 | パソコン版