山田涼介と小澤征悦が恒松祐里を奪い合う 『もみ消して冬』一筋縄ではいかない“ハートフル展開”

『もみ消して冬』ハートフルな第5話

  『もみ消して冬〜わが家の問題なかったことに〜』(日本テレビ系)は、これまでの日本テレビ土曜ドラマ枠で最も笑いに振り切っており、公式サイトでも“どコメディ”と銘打っている。今期は『anone』(日本テレビ系)や『きみが心に棲みついた』(TBS系)、『隣の家族は青く見える』(フジテレビ)など、メッセージ性の強い作品が目立つ中、ある意味それらに対するカウンター的な作品に仕上がっている。

 他の作品とのギャップもあってか、Twitterでは放送後に毎回トレンド入りを果たし、視聴率も2話以降11.1%、11.1%、11.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と変動の大きい他の作品と比べ高い数字をキープしている。これは変顔を炸裂させる山田涼介の怪演や、波瑠、千葉雄大など実力を備えた若手キャストの人気によるところはもちろんだが、「何も考えずただ笑える」ということが1番の要因ではないだろうか。

 2月10日に放送された第5話は裏切りの連続だった。秀作(山田涼介)が以前から思いを寄せていた池江里子(恒松祐里)のことが気に入った博文(小澤征悦)は、彼女へのアプローチを始める。「結婚を考えたときに、若い好みの女が現れたら行くしかないだろう」と最低な理由で里子へ近づく博文に対し、秀作は激怒。今まで散々、奪い取られてきた兄への謀反を起こす。

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 しかし、秀作の作戦はことごとく失敗。里子をデートに誘うも博文が先回りしており、博文の天敵・善財(竹森千人)に協力を仰ぐも、いいように利用されるだけだった。そしてバレンタインデー、博文は豪華客船でのナイトクルージングデートを里子と約束していた。夕食を食べながら落ち込む秀作だったが、席をともにしていた知晶(波瑠)が「あんたは今まで何をしてきたわけ!?」と秀作を奮い立たせる。「男の色気、ムンムンよ!」という最高の叱咤により、クルージング中の里子を連れ出すことを決意。警察手帳を使い、バスとタクシーを無銭乗車して港へと向かった。

 港に着くと「係長! 間に合わないかと思いました! 早く行きましょう!」と里子が待っていた。状況が飲み込めないまま秀作は手を引かれ船へ。里子は秀作とのデートのために船に来ており、全て博文がお膳立てした作戦だったのだ。博文は秀作のために里子へ近づき、知晶に秀作の背中を押すよう頼んでいた。兄弟愛を描いたハートフルな話となった。

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