主演・綾野剛、脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍 町田康『パンク侍、斬られて候』映画化決定

 町田康の小説『パンク侍、斬られて候』が、主演・綾野剛、脚本・宮藤官九郎、監督・石井岳龍のタッグで映画化、東映配給により6月30日より全国公開されることが決定した。

 原作は、芥川賞作家の町田康が2004年に発表した同名小説。江戸時代を舞台にしながらも、今っぽい口語による滑稽な会話の応酬や次から次へと登場する特異なキャラクター、驚きに満ちたストーリー展開などが話題になった作品だ。主演の綾野剛が演じるのは、“超人的剣客”にして“テキトーなプータロー侍”の主人公・掛十之進(かけ じゅうのしん)。自らが蒔いた種によって生まれる大惨事に七転八倒する役どころだ。

 映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』やドラマ『監獄のお姫さま』(TBS系)など、ユニークな登場人物による軽快な掛け合いや巧妙な駆け引きを得意とする宮藤官九郎が脚本を担当し、主演の綾野と初タッグを組む。監督は、『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市 BURST CITY』の石井岳龍。さらに、特撮監督に『シン・ゴジラ』の尾上克郎、美術に『十三人の刺客』の林田裕至、キャラクター・デザイン/衣装デザインには『銀魂』の澤田石和寛が名を連ねた。

 主演の綾野、脚本の宮藤、原作の町田、監督の石井からは、映画化決定に際してのコメントが寄せられている。また、カメラマンであり映画監督でもある紀里谷和明が、綾野演じる本作の主人公・掛十之進を撮り下ろしたイメージビジュアルも公開された。

 なお、2017年6月から8月にかけて京都を中心に撮影は終わっており、現在ポスプロ中。6月30日に全国公開される。

『パンク侍、斬られて候』情報解禁コメント

綾野剛(主演)

宣伝不可能な作品が生まれようとしています
もう後戻りできません
皆さまの新たなDNAが必ず覚醒爆発する事でしょう
その後の責任は持てません
パンク侍ですから

宮藤官九郎(脚本)

真面目に生きていれば良い事があるもんです。憧れの石井組の一員になれました。
しかも町田康さんの『パンク侍、斬られて候』
これはもう、長年秘かに夢想し続けていた『爆裂都市2』への布石になるのでは?
と勝手に興奮しましたが、脚本を書き、現場へお邪魔し、ラッシュを拝見して
「これが『爆裂都市2』でも良いかもしんない」とすら思いました。時代劇ですが。
それくらい監督の采配も、それに応えるキャストも振り切れていて素晴らしい。
もし中3か高1でこの映画に出会ってたら人生狂わされていたに違いない。
そんな“映画の暴動”です!

町田康(原作)

私の小説を石井さんが撮る。このことに特別な感慨があります。
人の脳に束の間浮かんでは消える幻のごとき瞬間の連鎖、
を石井さんはスクリーンに顕現させてくれました。
小説作者としてこんなうれしいことはありません。
ぜひともご覧になってください。「宇宙が砕けますよ」。

石井岳龍(監督)

まさか今、いや今だからこそなのか、この超絶原作が実写映画化されるとは。
いまだ信じられず、まさにフィクションの世界の中、映画の中に彷徨いこんだ気分。
しかもこのキャストこのスタッフ。奇妙奇天烈な世界で彼らがマックスに荒れ狂って、
当然ギャグ満載、意外にも本格時代劇? ふりした現代風刺?まさかのラブストーリー?
まさかまさかの奇想天外さの実態は、ご自身の眼と耳と体で、存分にご堪能下され。

■公開情報
『パンク侍、斬られて候』
6月30日(土)全国ロードショー
主演:綾野剛
脚本:宮藤官九郎
監督:石井岳龍
原作:町田康『パンク侍、斬られて候』(角川文庫刊))
企画制作:dTV
配給:東映
(c)エイベックス通信放送

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