きっかけはロン・ハワードの提案!? スティーヴン・キング、『ダークタワー』映画化の真相明かす

『ダークタワー』映画化に至った背景とは?

 1月27日に公開される映画『ダークタワー』について、原作者のスティーヴン・キングがコメントを寄せた。

 本作は、キングが1970年代から継続的に執筆し、完成まで実に30年もの月日を費やした『ダークタワー』シリーズを映画化したもの。世界の平和を保つ塔=ダークタワーを守る使命を負った戦士“ガンスリンガー”と、塔を破壊しようとする強大な力を持った“黒衣の男”による、タワーを巡る壮絶な戦いを描く。『マイティ・ソー』シリーズのイドリス・エルバがガンスリンガー、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒーが黒衣の男を演じ、『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本を務めたニコライ・アーセルがメガホンを取った。

 ファンから映画化を望む声がありながら長年それが叶わなかったのには、キングが“映画では物語が描き切れない”ことを理由に断念し続けていた背景があった。そんなキングの気持ちを一変させ、映画化を実現させた人物が、オスカー受賞歴を持つ名監督であり、本作と本作のテレビシリーズのプロデューサーを務めるロン・ハワードだった。

 キングは「映画化について何度も話があったけど、僕は真に受け止められなかった。それは、本作が映画化するにはあまりにも壮大過ぎる作品だったからだ」と、これまでオファーを断ってきた理由を説明。キングは今回映画化に踏み切ったきっかけについて、「ロン・ハワードが興味を示してくれて、『もしかしたら映画化が実現するかもしれない』と思い始めたんだ」と、彼との出会いだったと話す。ハワードは2011年にキングの元を訪れ、“小説のクオリティを損なうことなく、全7部構成にも及ぶ物語を要約することなく映画化する”という案を提示したという。「彼が『ガンスリンガーのストーリーは映画で描き、子ども時代からガンスリンガーになるまでのバックストーリーはテレビシリーズにできるかもしれない』と、実にクリエイティブなアイデアを出してくれたんだ」と、その真相を明かしている。

 ハワードからの提案に、キング自身も「『ダークタワー』と聞いてまっさきに思い浮かぶのは小説の方だ。でも“本当に映画化できるかどうかやってみよう”と考えることができたんだ」とチャレンジ精神が芽生え、ファン待望の映画化に至ったともコメントしている。

■公開情報
『ダークタワー』
1月27日(土)全国公開
原作:スティーヴン・キング
監督:ニコライ・アーセル
出演:イドリス・エルバ、マシュー・マコノヒー、トム・テイラー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.dark-tower.jp/

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