正月興行圧勝『最後のジェダイ』 前作『フォースの覚醒』の70%推移をどう読む?

『最後のジェダイ』前作の70%推移を考察

 気の早い話だが、つまり、来年2019年の正月はその前後5年間で唯一の「スター・ウォーズ不在の正月興行」となる。『8年越しの花嫁 奇跡の実話』と『DESTINY 鎌倉ものがたり』のヒットによって、やはり正月は実写日本映画のニーズが分厚いこと。『妖怪ウォッチ』の勢いが年々落ちてきたことによって、現状、正月の「子供向け映画」が手薄になっていること。2018年の正月興行ではいくつかのことが再確認された。現在正式に発表されている冬の公開作品では『ファンタスティック・ビースト』の続編『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』の興行ポテンシャルが突出しているが、来年の正月は日本のメジャー配給会社にとっては新たなチャレンジをする絶好の機会となるだろう。

■宇野維正
映画・音楽ジャーナリスト。「リアルサウンド映画部」主筆。「MUSICA」「装苑」「GLOW」「NAVI CARS」「文春オンライン」「Yahoo!」ほかで批評/コラム/対談を連載中。著書『1998年の宇多田ヒカル』(新潮社)、『くるりのこと』(新潮社)、『小沢健二の帰還』(岩波書店)。Twitter

■公開情報
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』
全国公開中
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、 アダム・ドライバー、デイジー・リドリー、 ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2017 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:http://starwars.disney.co.jp/movie/lastjedi.html

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