桐谷健太が語る、同年齢・入江監督との壮絶な共闘 「限界ギリギリの中でやっていた」

桐谷健太が語る入江監督との壮絶な現場

「この現場で自分自身も変わることができた」

11月17日に開催された完成披露試写会の様子

 トリプル主演を務めた大森、鈴木とは本作共演の前からの知り合い。撮影中はふたりが登場しないシーンでも、その顔が思い浮かぶ機会が多々あったという。
 
 先日行われた完成披露試写会の舞台挨拶では、漫才のような連携の良さを見せるなど、絆はかなり深まったそうだ。『火花』の神谷役のような“兄貴分”キャラが似合う一方で、本作のように弟キャラでも輝くのは、桐谷健太の人間力だろう。

「劇中では殴り合いもしている兄弟ですけど、待ち時間は(大森)南朋さんと(鈴木)浩介君と楽しくしゃべっていました。でも、お芝居になると感覚がまったく変わる。役者として、人として、教えてもらうことが多くて、本当に末っ子として甘えることができていたなと。先輩っぽくありたい、後輩っぽくありたいというのは全然ないんです。『健兄』と呼んでくれる後輩の子たちの存在もうれしいし、南朋さんや浩介君のように甘えられる先輩の存在も大きいですね」

 物語の中盤、三郎が般若演じる大迫から暴力を受けるシーンは、観ているこちらが思わず目をつむってしまうような痛烈な描写となっている。入江監督が「役者の方々から切れられるんじゃないかと思った」と語るほど、壮絶な現場にあったものとはなにか。

「朝から朝まで撮影という状態で、スタッフさんもキャストのみんなも、そして入江監督も限界ギリギリの中でやっていました。三郎が痛々しい暴力を受けるシーンに象徴的ですが、限界ギリギリの迫力が画面の隅々にふつふつと出ている。正直、演じているときはわけがわからずやっていました。今の日本映画には中々ないですよ。だからこそ、観ている方にも痛みが見えてくる。決して分かりやすい映画ではないかもしれないんですけど、本当に格好いい作品になっているので、多くの方に観ていただきたいですね。この現場に入れて、自分自身も何か変わることができたんじゃないかと思います」

(取材・文=石井達也)


■公開情報
『ビジランテ』
12月9日(土)よりテアトル新宿ほか全国公開
出演:大森南朋、鈴木浩、桐谷健太、篠田麻里子、嶋田久作、間宮夕貴、吉村界人、菅田俊
脚本・監督:入江悠
音楽:海田庄吾
配給:東京テアトル
2017年/日本/カラー/125分/R15+
(c)2017「ビジランテ」製作委員会
公式サイト:http://vigilante-movie.com

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<応募締切>
12月12日(火)

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