本田翼が明かす、『鋼の錬金術師』への不安と挑戦 「ファンだからこそできるウィンリィを目指した」

『鋼の錬金術師』本田翼インタビュー

「今回の経験をとおして、アクション映画への興味がすごく湧いた」

ーーイタリアでの撮影はどうでしたか?

本田:日本で撮影するのとは全然違いました。クランクインがイタリアだったんですけど、まさに『ハガレン』の世界観で、すんなりとその世界に入り込めました。イタリアでの撮影が終わったあとに日本で撮影をしたのですが、実際にその舞台となる地を見たあとだったからこそ、日本での撮影にもいい状態で臨めた気がします。特に印象に残っているのが、汽車のシーン。外の景色もはめ込みではなくて、実際にその風景を撮りながらエドとウィンリィで掛け合いをしているんです。あのシーンは日本では絶対に撮れないシーンになったと思いますし、本当に昔からその場所で過ごしてきたような気持ちにもなれたので、そういう意味でもイタリアで撮影できたことは大きかったです。

ーー7月にはパリで開催された「Japan Expo 2017」にも参加されていましたね。

本田:フッテージ映像を現地の方々に観ていただいたときの歓声が本当にスゴかったんです。私自身、映画の海外ツアーに参加するのは初めてで、世界の『ハガレン』ファンの方々の目にこの作品がどう映るのかは気になっていた部分でもあったのですが、作品の舞台であるヨーロッパの方々からこんなにも大きな歓声がもらえるんだと、自分たちの自信にもつながりました。今後、世界190カ国以上で公開されるというのには、まだまだ実感が沸いていないのが正直なところですが、パリでの反応が想像していたよりもすごくよかったので、世界でも受け入れてもらえそうな気がしています。

ーー今回の作品は日本映画史上最大規模のVFXが駆使されているのも見どころのひとつです。フルCGのアルとのシーンは難しさもあったのでは?

本田:そうですね。実際の撮影現場にはアルがいないわけなので、「目線はこの辺りで」と指示されながら演技をしていったのですが、間違えて全然違うところを見てしまうなど、苦労も多くて大変でした。実際にそこにはいないアルに対して感情を込めたり、熱い気持ちをぶつけたりするのはすごく難しかったです。想像力をすごく鍛えられました。だから完成した作品を観たときに、「アルがいるー!」と、山田くんと感動を分かち合いました。「アルはこんなに大きかったんだね」とか「横幅はこれぐらいだったんだ」とか(笑)。

ーー本田さんが今回のようなアクション映画に出演するのはわりと珍しいですよね?

本田:これまでは少女漫画原作の作品に出演することが多かったので、確かにそうかもしれません。これだけCGを使う作品に出るのも初めての経験でした。アクションシーンは今回の作品の大きな見どころのひとつでもありますが、私自身はあまりアクションシーンがあったわけではないので、今回の経験をとおして、アクション映画への興味がすごく湧いたんです。今回の経験を生かして、今後またこのような作品に挑みたいという気持ちが強くなりました。原作を読んだことがない方にもぜひ観ていただきたいですね。

ーーでは最後に、原作ファンの目線から本作のアピールポイントをお願いします。

本田:原作を知らない方にとっては、まず“錬金術”自体があまり馴染みのあるものではないので、少し身構えてしまう部分があるかもしれないのですが、難しいことは考えずに、軽い気持ちで観ていただきたいなと。原作ファンの方々にも、「一体どうなっているんだろう?」「このキャストでどういう作品に仕上がっているんだろう?」と興味を持っていただけるだけで嬉しいので、そういう気持ちで気軽に映画館に足を運んで、作品を楽しんでいただきたいです。

(取材・文=宮川翔)

▼本田翼 チェキプレゼント▼

本田翼のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

<応募方法>
リアルサウンド映画部の公式Twitterをフォロー&該当ツイートをRTのみ。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
※複数のお申し込みが発覚した場合、ご応募は無効とさせていただく場合がございます。
※どちらかはお選びいただけません。

<応募締切>
12月13日(水)

■公開情報
『鋼の錬金術師』
全国公開中
出演:山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、本郷奏多、國村隼、石丸謙二郎、原田夏希、内山信二、夏菜、大泉洋(特別出演)、佐藤隆太、小日向文世、松雪泰子
原作:「鋼の錬金術師」荒川弘(「ガンガンコミックス」スクウェア・エニックス刊)
監督:曽利文彦
脚本:曽利文彦、宮本武史
音楽:北里玲二
主題歌:MISIA「君のそばにいるよ」(アリオラジャパン)
製作:映画「鋼の錬金術師」製作委員会
制作プロダクション:OXYBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2017 荒川弘/SQUARE ENIX (c)2017 映画「鋼の錬金術師」製作委員会
公式サイト:http://hagarenmovie.jp

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