『陸王』は現代版・桃太郎? お供を連れた役所広司、鬼退治成功なるか

『陸王』は現代版・桃太郎?

 それでも、宮沢にはまだ試練が続いていた。アッパー素材に使用していた「タチバナラッセル」に「アトランティス」が大量ロット注文を持ちかけたことで、「こはぜ屋」への素材供給が打ち切られてしまうのだ。貴重な仲間を逃した宮沢だったが、「タチバナラッセル以上のアッパー素材は、俺が見つける」と寄り添ったのは大地(山崎賢人)だった。反発ばかりだった息子が、気づけばかけがえのないお供となっていたのだ。

 商品の売れ行きにこそ伸び悩んではいるものの、メキメキと頭角を現わす桃太郎に、いよいよ本気になった鬼たち。「アトランティス」との直接対決へと駒を進めた「こはぜ屋」の強みは、なんといっても腕利きのお供たちだ。それぞれの特性を活かした切り込み方で、強敵「アトランティス」に立ち向かう。果たして宮沢は鬼退治に成功し、お宝を手に入れ経営危機から脱出となるのか。絵本の続きが気になって眠れない子どものように、ドラマの行く末が楽しみでたまらない。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

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■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■放送情報
日曜劇場『陸王』
毎週(日)21時~
出演:役所広司、山崎賢人、竹内涼真、上白石萌音、風間俊介、音尾琢真、和田正人、佐野岳、馬場徹、桂雀々、阿川佐和子、志賀廣太郎、光石研、キムラ緑子、檀ふみ、市川右團次、ピエール瀧、寺尾聰ほか
原作:池井戸潤「陸王」(集英社刊)
脚本:八津弘幸
プロデューサー:伊與田英徳、飯田和孝、川嶋龍太郎
演出:福澤克雄、田中健太
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/rikuou_tbs/

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