篠原涼子が打つべき“民衆の敵”は果たして誰? 市長選に向けたそれぞれの思惑

『民衆の敵』で描かれた“黒い政治”

 物語は、犬崎が佐藤を市長選へ推薦するところで第2章へと突入していくが、どこまで犬崎の“黒い政治”が及んでいるかが、今後の物語のポイントとなりそうだ。藤堂(高橋一生)は、いち早く福祉課を嗅ぎ回っていたが、福祉課長の富田(渡辺いっけい)は「うちの職員にはそういうものはいませんでした。詳しいことは犬崎さんに」と、犬崎の暗躍を示していた。藤堂は、代々続く政治家一家の次男。藤堂と会話する兄の会話の中にも、汚職の話が出てきていた。犬崎が佐藤を市長選に推薦するのを部屋の外で聞いていた藤堂は、待ち伏せして「犬崎さんはどこまで絡んでいるんですか?」と問いただす。「お兄さんはすべてご承知ですよ」という犬崎の返答は、兄もまたクロであることを藤堂に宣告するものであった。

 こうなると、佐藤が市長選に出馬する自体が、黒崎の策略のひとつであるようにさえ思えてくる。なぜ黒崎は、佐藤を市長にしようとしているのか。謎は深まるばかりだ。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』
10月23日(月)スタート フジテレビ系にて毎週月曜21時~放送
出演:篠原涼子、高橋一生、古田新太、前田敦子、千葉雄大、斎藤司(トレンディエンジェル)、若旦那、細田善彦、今田美桜 、余貴美子、大澄賢也、田中圭、石田ゆり子
脚本:黒沢久子
音楽:井筒昭雄
主題歌:AAA「LIFE」(avex trax)
プロデュース:草ヶ谷大輔
演出:金井紘、石井祐介、相沢秀幸
制作著作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/minshuunoteki/

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