>  > 『先に生まれただけの僕』今後の鍵は「ペップトーク」

蒼井優が生徒のやる気を引き出した「ペップトーク」とは? 『先に生まれただけの僕』に新展開

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 学校改革のためにアクティブラーニングを取り入れ、“生徒主体”となる学校づくりをスタートさせたとはいえ、あくまでも鳴海校長(櫻井翔)を中心にした、教師たちの物語が描かれてきたドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)。ところが11月11日に放送された第5話は、そこから打って変わって、生徒たちが中心となって“生徒主体”らしい動きを見せていく。

 受験者数を増やすために、“顧客獲得”のためのプレゼン”であるオープンキャンパスを何としても成功させたいと考えた鳴海は、生徒に自ら学校を盛り上げるイベントを企画させることに。そこで真柴(蒼井優)の力を借りるのだが、生徒たちのやる気を巧みに引き出した真柴に鳴海は「ペップトーカーだったんですね!」と言うのである。

 この「ペップトーク」というものが、学校を変えいくための重要なキーワードとなる。組織全体の覇気を上げ、まとめるために用いられるこの「ペップトーク」は、「モチベーショナルスピーチ」と言われるもので、主にスポーツの指導に使われてきた。教育の場で用いるならば、いわゆる「ピグマリオン効果」と呼ばれるものに近いだろう。 

 ただ「褒めて伸ばす」という考え方に留まらず、ひとりひとりの能力を発揮させるため、ポジティブで心に響く言葉を投げかけていく。「何でできないのだ」ではなく、「どうやったらできるのか」を考えさせることで、生徒のモチベーションを上げていくというもの。いわばこれまで取り上げられてきた「アクティブラーニング」が、この延長線上にあるものだと考えてもいいだろうか。

 そして生徒たちは、鳴海の考える「学校を変えたい」というひとつのテーマに向かって、オープンキャンパスの成功のために躍起になる。その中で、学校を代表してコンクールに出場した経験を持つ生徒に、交渉を試みる生徒たちの姿が実に印象的で、まるで鳴海がしているような「ビジネス」のように、相手の立場に立って交渉を進めていくのだ。鳴海がいかに生徒の心を掴んでいるかがよくわかる。

 今回のエピソードの終盤を飾るオープンキャンパスの場面は、生徒たちの主体性が遺憾なく発揮されていく。弓道部の生徒をはじめ、これまで物語の片隅にちらりと登場してきただけの生徒たちが、自分たちの強みを生かし、学校だけでなく自分自身をアピールする様が華やかに描き出され、最後には生徒全員が校歌を斉唱するのだ。これまでのような学校ビジネスの裏側、教師の関係性や会社の思惑よりも、やはりこういった生徒たちの“実例”が映し出されるほうが直に心に響くのではないだろうか。

      

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