川栄李奈、適応力の高さで女優業を邁進! 『亜人』で見せたキレキレのアクション

川栄李奈、女優業を邁進の理由

 本広監督の言葉通り、『亜人』の劇中では、アクション監督のさまざまな提案に対して、臨機応変に対応し、アクロバティックな動きも軽やかにこなす一方、謎の多い設定のため、過剰な表現ができないなか、泉という人物の“業”をしっかりと演じている。泉の演技が評価されてなのか、川栄主演の本作のスピンオフ作品も制作された。

『亜人』(c)2017映画「亜人」製作委員会 (c)桜井画門/講談社

 本人の充実ぶりは、舞台挨拶等の発言にも見受けられる。『亜人』の劇中で佐藤健や綾野剛が美しい肉体美を披露しているが、川栄は公開初日の舞台挨拶で「佐藤さんや綾野さんの裸を1800円で見ることができるんです。私なら10回は見たいです」と客席に呼びかけるなど、作品を盛り上げるためのトークも冴え渡っていた。

 2018年も、理系女子の青春を描いた『恋のしずく』で映画初主演を飾るほか、いくえみ綾の人気コミックを実写映画化した『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』、長澤まさみ&高橋一生が出演する『嘘を愛する女』で高橋演じる桔平に付きまとうゴスロリファッションの女の子を演じるなど、出演作が目白押しだ。

 どんな役柄にも対応できる適応力の高さと、物怖じしない思い切りの良さ……多くのクリエイターからの支持を得た川栄の快進撃は今後も続きそうだ。

■磯部正和
雑誌の編集、スポーツ紙を経て映画ライターに。基本的に洋画が好きだが、仕事の関係で、近年は邦画を中心に鑑賞。本当は音楽が一番好き。不世出のギタリスト、ランディ・ローズとの出会いがこの仕事に就いたきっかけ。

■公開情報
『亜人』
全国公開中
監督:本広克行
出演:佐藤健、玉山鉄二、城田優、千葉雄大、川栄李奈、山田裕貴、浜辺美波、品川祐、吉行和子、綾野剛
原作:桜井画門『亜人』(講談社「good!アフタヌーン」連載)
配給:東宝
(c)2017映画「亜人」製作委員会 (c)桜井画門/講談社
公式サイト:ajin-movie.com

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