「東京ゲームショウ2017」今年はVRゲームが充実! ビジネスデイ初日レポート 

「東京ゲームショウ2017」レポ

 日本最大規模のコンピューターエンタテイメントの総合展示会「東京ゲームショウ2017」が、9月21日から24日にかけて、千葉・幕張メッセで開催されている。社団法人コンピュータエンターテインメント協会が主催する「東京ゲームショウ」は、1996年からスタート。27回目の開催となる今回は、36の国と地域から609の企業と団体が出展し、国内からは過去最多となる292社が出展、事前届け出のあった出展タイトル数は1317タイトルにのぼった。リアルサウンド映画部では、21日のビジネスデイの模様をレポートする。(メイン写真は、ディースリー・パブリッシャー『地球防衛軍 5』のコーナーにて)

『モンスターハンター:ワールド』のブースにて。時間帯によって、ハンターなどに扮したコンパニオンも登場し、撮影タイムが設けられる。

 中央エントランス付近の入場口から会場入りすると、まず目に飛び込んできたのはカプコンのブースだ。出展タイトルには、『モンスターハンター:ワールド』『マーベル VS. カプコン:インフィニット』『バイオハザード リベレーションズ』などのビッグタイトルが並ぶ。特に大きな人だかりができていたのは『モンスターハンター:ワールド』のブースで、ゲームの世界をそのまま再現した体験コーナーには長蛇の列ができていた。なお、カプコンは一般公開日に東京ゲームショウ2017主催者企画「e-Sports X」にも出展。「ストリートファイターV 昇龍拳 トーナメント」と題して、世界で活躍するトッププレイヤー8名が賞金100万円を賭けて熱戦を繰り広げる予定だ。

『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』のコーナー。ジェフティに乗り込み、「バシリア上空」の対バフラム艦隊戦が楽しめる。

 続いて向かったのは、KONAMIのブース。『ウイニングイレブン 2018』『実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2017』『スーパーボンバーマン R』などの人気タイトルが並ぶが、特に注目したいのは『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS:M∀RS』だろう。名作ロボットアクション『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』の4K/VR対応リマスター版で、会場では通常のディスプレイとPlayStation VR両方の試遊台が用意されていた。まさに「東京ゲームショウ2017」のキャッチコピーである「さあ、現実を超えた体験へ。」を堪能できるコーナーで、やはり長蛇の列ができていたが、一見の価値があるといえよう。

各社、VRコーナーには力を入れていて、そのアイデアにも驚かされる。

 毎年、本展覧会を訪れているというスタッフに話を聞くと、「今年は昨年よりもさらにVRのタイトルが充実している。VR分野の出展タイトル数は、昨年110タイトルから117タイトルと本数こそ激増というわけではないが、全体的にクオリティーが上がっていて、勢いを感じる。学生たちによる『ゲームスクールコーナー』でもVRを体験できるのは、かなり浸透してきた証」とのことだ。

その武器で一発ぶん殴ってほしいと思ってしまったのは、筆者だけではないだろう。

 東京ゲームショウといえば、ハイクオリティーなコスチュームに身を包んだコスプレモデルたちも見逃せない。どのブースのコスプレモデルたちも素晴らしく、ゲームからそのまま抜け出てきたかのようにポーズを決めてくれる。

 中でも筆者が心を奪われたのは、藤商事のスマートフォン向けRPG『23/7 トゥエンティ スリー セブン』のコスプレモデルたち。写真は、主人公ヒカリと幼馴染の空手少女・緒方 優紀菜に扮した女性。思わず三度見してしまうほどのパーフェクト美少女で、仕事を忘れて夢中でシャッターを切ってしまったのは言うまでもない。

 なお、同ブースは「知ってもらう、楽しんでもらう」 をコンセプトにしており、コスプレモデルと撮影できるフォトスポットだけではなく、オリジナルグッズがもらえるガチャガチャマシンでの抽選会や、コンパニオンと一緒に試遊体験も行っている。iOSとAndroidで今冬配信予定の同作を、ぜひ一足先に体験してほしい。

ゲーム周辺機器の企業も数多く出展している。

 さて、「東京ゲームショウ」には魅力的なタイトルが数多く出展されているが、ハードも最新のものを体感できるので、こちらもチェックしたいところだ。ゲーミングマウスでお馴染みのメーカー「RAZER」のブースでは、国内未発表製品などを中心に展示。ラップトップのハイエンド機種のキーボードは、LEDイルミネーションでレインボーに輝き、映画『トロン』を思い起こさせる仕様で、なんとも男心をくすぐる。また、ブースの一角にある小部屋では、LEDイルミネーション機能「Razer Chroma」と、Philips Electronicsが展開するIoT照明「Hue」を組み合わせたゲーム環境を体験できる。

DMM GAMESのブースでは、当日に配信がスタートした『TERRA BATTLE 2』の試遊も。

 駆け足で「東京ゲームショウ2017」の模様をレポートしてきたが、まだまだ見逃せないポイントはたくさんある。セガゲームス、スクウェア・エニックス、バンダイナムコエンターテインメント、ソニー・インタラクティブエンタテインメント、WARGAMING JAPAN、ブシロード、DMM GAMESなどなど、大型ブースはどこも大盛況で、本気で遊び倒すには1日ではとても足りない。各ブースではトークショーやライブなど様々な催しがあり、「e-Sports X」をはじめとした主催者企画も盛りだくさんだ。さらに、フードコートや物販コーナーも充実している。23〜24日の一般公開日に訪れる際は、事前にスケジュールを組んで巡るのがおすすめだ。

(取材・文=松田広宣)

■イベント情報
「東京ゲームショウ2017」
ビジネスデイ:9月21〜22日
一般公開日:9月23〜24日
会場:幕張メッセ
主催:一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
共催:日経BP社
特別協力:ドワンゴ
公式サイト:http://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2017/

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