綾野剛と二階堂ふみ、禁断の恋の行方は? 『フランケンシュタインの恋』最終回レビュー

『フランケンシュタインの恋』最終回

 ドラマのラストには、「数十年後」から始まるエピローグがあった。科学が発達した未来、ジェット機が研のいる山へと降り立つ。稲庭聖哉(柳楽優弥)と美琴(川栄李奈)の孫が、研の元に新しい菌と研究記録を取りに来るのだった。研は、自身の菌を研究する博士になった。医師になることを夢見ていた山部呼六は、難病をひとつでも失くすことに携わることができた。命を繋いでいくこと。それは津軽の夢でもあった。未来には、津軽はもういない。彼が選んだ道は亡くなった彼女を思い、生き続ける“怪物”として命を繋いでいくことだ。

 研の「人間に恋をしてはいけないのでしょうか?」という思いは、様々な人々の心を変えていった。相手を思いやること。そうして、また人を好きになるということ。樹木の根に生えた2つのアカナリカミタケが、山部呼六とサキ、深志研と津軽継実のこれからを表しているような気がした。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『フランケンシュタインの恋』
毎週日曜夜10時30分~(日本テレビ系列)
出演:綾野剛、二階堂ふみ、柳楽優弥、川栄李奈、新井浩文、光石研、柄本明
脚本:大森寿美男
チーフプロデューサー:伊藤響
プロデューサー:河野英裕、大倉寛子
演出:狩山俊輔、茂山桂則
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
(C)
公式サイト:http://www.ntv.co.jp/frankenstein_koi/index.html

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