里見浩太朗、高嶋政宏、なぎら健壱ら絶賛 『ある決闘 セントヘレナの掟』著名人コメント

『ある決闘』著名人コメント

 6月10日に公開される映画『ある決闘 セントヘレナの掟』に、里見浩太朗ら著名人が絶賛コメントを寄せた。

 本作は、『猿の惑星:大戦記』のウディ・ハレルソンと『ハンガー・ゲーム』のリアム・ヘムズワースが共演するウエスタン・ノワール。1880年代、アメリカとメキシコの国境リオ・グランデ川に何十という死体が流れ着いた不可解な事件を捜査するため、上流の町へと向かったテキサス・レンジャーのデヴィッドが、人々に奇跡を見せ、町を掌握する説教師エイブラハムと因縁の再会を果たす模様を描く。

 この度、公開に先駆け、里見浩太朗、高嶋政宏ら各界の著名人13名より下記のコメントが寄せられた。

 里見浩太朗(俳優)

身も心も釘付けになる。面白い!! この時代背景に生きた人間の愛と正義。
邪悪な祝望を複雑に又ミステリアスに展開してゆく、西部劇でしか見られない絶品です。たっぷりと楽しめますよ。

 逢坂剛(作家)

全編を貫くサスペンスは、最後に炸裂する銃撃戦まで、途切れない。時代に取り残された西部劇が、CGやSFXの助けに頼らず、自力でみごとに未開の荒野を、切り開いた。主役の男優二人に、乾杯!

 笑福亭笑瓶(落語家)

近年、稀に見る西部劇映画。 昭和の時代に戻ったかの様なゆったりとした時間が流れている作品。土の匂いやその時代の生活の匂いが映像の中から感じられる。

 小池一夫(漫画作家)

『子連れ狼』を書いた者としては、子どもが出てくるシーンは見逃せない。静かな画面でも何かが起きるぞという怖さと緊張感が伝わってくる。久しぶりに金縛りにあった、一級品。

 高嶋政宏(俳優)

こんな映画が今までにあっただろうか。観終わったあと、身動きはおろか呼吸さえもままならない。狂気という言葉では表わせない聖なる残虐性。静謐さ。ただただ圧倒的な恐怖に支配され、そこには希望もカタルシスもない。ここで起こった事を一刻も早く忘れたい。ウディ・ハレルソンが辿り着いた境地をしかと見届けて欲しい。

 浅井慎平(写真家)

風景の静寂と美しさに息をのんだ。時を超えて引き込まれ、いまの自分を忘れた。人間の存在の意味について考へる深い時間の中にいた。現代が生んだ古典である。

 さいとう・たかを(劇画家)

ウディ・ハレルソンが凄まじい存在感で、リアム・ヘムズワースがかわいそうになるほど追い詰めていた。
決闘シーンもいいムードが出ていて面白かった。

 森本毅郎(キャスター)

メキシコとの国境はアメリカにとって、今も昔も対立の舞台。人種差別と狂信的宗教にまみれた深い闇が不気味に迫って来て怖い。腕を縛り合って闘う決闘シーン、ウディ・ハレルソンの怪演も見もの。

 なぎら健壱(フォーク・シンガー)

アメリカが混沌としていたその黎明期。そこに生まれるべくして生まれた善と悪。そして弱者と強者。さらに暴力と差別。ウェスタン映画とは、まさにこうしたものであった。

 村田雄浩(俳優)

因縁を背負った男同士の決闘シーンはまさに圧巻の一言。
たどり着いた者にしか分からない”美学”そして、“男”を感じさせてくれる至極の“決闘”映画です。

 火野正平(役者)

おっかない西部劇だ。リオグランデ、テキサスレンジャー(大リーグじゃないよ)。手を結んだ決闘。懐かしい西部劇かと思ったら、人間の業のお話みたい。ウディ・ハレルソン、ナチュラル・ボーン・キラーズ以来ずっと好きだけど、これは良い。役者は皆、良い。西部劇も変わったな。

 レッドシューズ海野(新日本プロレスレフェリー)

正義とは何か、平等とは何かを考えさせられる漢同士の『決闘』映画。ぶつかり合う彼らのプライドに、レフェリーとして興奮しました! これからも威厳をもって厳格に、そして公正に試合を裁いていきます!

 川本徹(映画学者、名古屋市立大学准教授)

〈銃〉と〈十字架〉が近づくとき、危険な映画が生まれる。『ある決闘―セントヘレナの掟―』はこの掟にあくまでも忠実だ。アメリカの暗部が鋭く抉り出される様に、思わず身震いした。

■公開情報
『ある決闘 セントヘレナの掟』
6月10日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:ウディ・ハレルソン、リアム・ヘムズワース、アリシー・ブラガ、エモリー・コーエン
監督:キーラン・ダーシー=スミス
脚本:マット・クック
撮影:ジュールズ・オロフリン
配給:クロックワークス/東北新社 STAR CHANNEL MOVIES
原題:BY WAY OF HELENA
2016年/アメリカ/DCP5.1ch/スコープサイズ/英語/110分/字幕翻訳:小寺陽子/PG-12
(c)MISSISSIPPIX STUDIOS, LLC 2015

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